じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

コートールド展(東京都美術館)

正直、行かなくてもいっか…なんて思っていたら思わぬところからチケットをもらったので、正倉院とハシゴで行ってきた。

 

近頃「これも何かの御縁」ということで、気が向かない時以外は流れに乗れる時は乗ることにしている。いや、元々そんな感じか。

 

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教科書や資料集で見るレベルの印象派絵画がもりだくさん。

見たことあるものは新鮮さが自分の側にないせいかあまり「おお!」って感じがわかず、初めてみた絵の前で立ち止まりがちだった。

 

一番気に入ったのは、ルノワールの「春、シャトゥー」という作品の色。

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って、まあ、本物と絵ハガキは色は違うし、絵ハガキiPhoneで撮ったらまた色が違うし…って感じなのだが、「本当はこんな色だったかな」ってのちのち記憶を呼び覚ますために絵ハガキを買ってみた。

 

絵をみると絵を描きたくなる。

なぜなんだろ?

 

とにかく今描き出している絵についてああしようこうしようみたいな事をためこんで帰ってきた。

 

 

2019秋、京都のたび。その2。天授庵など。(追記しました)

紅葉のピークはもっと先だよな、と思いつつ、11月上旬、先月使いそびれた新幹線の回数券の期限が切れる前にまだ先月の目的の一つは果たせるかも…と思って京都へ。

 

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とりあえず夜、ホテルに着いて焼きサバ寿司を食べてしまった…。

美味い。猛烈に美味い。

こんな美味いものを我慢して食事制限をしなければ減量できないというのならばオラ、食べて動く方を選ぶだ…と今後動き回る決意をしながら美味さにひたった。

 

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翌朝、まずは下鴨神社へ。

なんだか少し木が減ったような気がしたら

 

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気のせいではないようだった。

 

いつでもみれると思い込んでいる昔からの景色は、ホントはそんな保証はないのだ。

正倉院のお宝が現存してるのも奇跡。

 

みたい、眺めたい、平凡な景色なのかもしれないけど何だか絵に描きたいと思うものはそうしておこう、と思う今日この頃。

 

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そんなわけで、何度も行ったことがあるけどお気にいりの天授庵へ、こみちさん(id:kazenokomichi)にお付き合いいただいた。

 

小雨降る中、一眼で撮りまくる。

 

が、カメラで撮った方の写真の一部をはてなへのせようと思うとPCがのろのろ過ぎて全くスムーズにいかぬ。何度か試みては待ちきれず挫折。

コレは己のPCの速度が落ちているのか、自分がiPhoneiPadに馴染みすぎてPCのテンポに合わせられないセッカチ野郎になってしまったのか??

起動が遅いのはともかく、打った文字がなかなか変換されないって…なんかオカシイのか?

 

そんなわけで続く…

 

(追記)

やっぱいくら何でも我がPC動作がのろのろ過ぎだろうと思ってちょっといじった。

なんかマシになった気がする。

ごめんよ。最近扱いが雑すぎでお掃除全然してませんでしたよね。

まだまだサクサク動くじゃないか…。

ああ…ワシが悪かったでござる…。

 

 

 

2019秋、京都のたび。その1。正倉院文様ふきん。

正倉院展をみた翌週、ワタシは正倉院文様のふきんをこみちさん(id:kazenokomichi)からいただいた。ひゃっほう。

 

おいおいおまえさん、また京都に行ったのかい?はい。すみません。

 

しかも本当は10月に行こうとしていた。西に住む絵描き友達の個展をみることを目的とし、西の墓参りと京都で遊ぶ予定を細々と計画していたら大きな台風がきてみごとにその予定は吹っ飛んだ。

 

その時払い戻しをした回数券のうち1枚はみどりの窓口でキレイなチケットになったので購入したチケット屋さんで買い取ってもらえたのだが、もう1枚は「2回時間指定を行ってしまうのと印字を消すことはできないんです」とか酷い事を言われて赤字でたくさんの書き込みも加わって戻ってきて、チケット屋さんにも「すみません…これはちょっと買えません…」と同情の眼差しをいただいた。

 

「回数券の期限はいつまでなの?使ってくれば?行きは静岡までなら送ってあげるよ」という謎の提案をオットより受け、早朝静岡へ向け出発。お気に入りの健康ランドで夕方まで過ごした後そこでオットと別れ、ワタシは最寄り駅行きの送迎バスに乗り、静岡へ向かうガラガラの電車に乗った。

 

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これくらいガラガラだ! びっくり!

 

ホントにこれに乗っていいのか不安になってホームを歩いていた駅員さんに声をかけて確認してしまったがコレで正解であった。

 

生まれて初めての静岡駅での乗り換え…「5分で新幹線に乗り換えるなんて可能なのか?」と普段ちょっと変な作りの新横浜駅での乗り換えを利用しているy-hamaの民であるワタシはドッキドキで静岡駅構内を走ったのだが、超余裕だった。静岡駅シンプル。ありがとう静岡駅。これ乗れなかったら京都の到着が約1時間後だったよ~。

 

超久々にの乗った「ひかり」の自由席はたいそう混んでいて、このまま1時間34分立ったままなのかな?いや別に平気だけど…とか思っていたら次の浜松駅の手前で降りようとしている動きをする人が見えたので素早く駆け寄って「次、座りたいっす」アピールを目でしてささっと座った。

 

こんな時に躊躇せず走り出し図々しく動ける自分は「商売人の家の子なんだからちゃっかり者として生きなければならん」というハハの教育が生きているなと思う。

人は生まれつきの要素と教育と環境で成り立っているな。ってあたりまえか。

 

「一人っ子とは思えないくらい全然おっとりしてないね」とよく言われたことも思い出しつつ、生まれてからずっと年齢の近いイトコ達と毎日セットで世話をされ毎日キョーダイ(イトコ?)喧嘩をし、大喰らいで早食いの両親と激しい戦いを毎食食卓で繰り広げてきた過去を思い出した。

 

新幹線の座席に身を沈めそんなことを考えていたら、まめさん(id:mame90)からIDコールをいただいていたことに気づく。

そこにはワタシの大喰らいエピソードに呆れるまめさんの様子が…。

 

うーむ。やっぱり普通の人よりちょっと食いしん坊なのかしら。

今は全然大したことないと思うんだけどな…。

でも生まれつきの要素(両親そろって大喰らい)も教育(ぼーっとしてないでガツガツいけ)も環境(年の近いイトコと常に戦う)も、食べ物に対してガンガン行く人間に成長せざるを得なかったともいえるような…

とかなんとか思いつつ、京都駅へ到着。

 

前日に終了した、すったもんだがたくさんあったグループ展の疲労をどっぷり感じながら、戻ってからやるべき会計その他の報告内容の下書きをホテルでまとめたのち爆睡。

 

翌日、「急にお誘いしてすみませーーーんっ」と叫びつつ、こみちさんに再会。

 

なんとこみちさんから正倉院文様のふきんと近頃めっきり飲みまくりな小川珈琲の期間限定の粉をいただいてしまいました。

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わーい。ありがとうございます。

 

このふきんで拭き拭きしながら、正倉院展でみたピカピカに輝く琵琶やその後まめさんやMちゃんと飲み食いした美味しかったいろんなものと、こみちさんと味わった美味しいお肉その他、一緒にみた美しい紅葉等の幸せな記憶を思い出してしあわせにひたりたいと思います。もりだくさん。

 

そして珈琲を飲みながら次の色んな事をがんばるぞう。

 

って、なんだか旅が終わったふうな感じだが、もうちょっと続きます。

正倉院の世界(東京国立博物館 平成館)

回り回ってきたチケットを手にしたので友人Mちゃんに声をかけてみたら「行く! 半休とれる!」って言ってくれたんで、会期終盤でもない平日なら余裕だぜ…と思いながら油断して行ってみたら、入館までに30分待ちだった。

 

世の中こんなに正倉院のお宝に興味がある人がたくさんいるなんて世界は計り知れない。

 

まあ混み合っているとはいえ入場規制してくれてることもあってそんなに観るのが大変というほどでもなかった。

 

 

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これは最後の方にあった撮影可の錠。

 

展示の最初にも錠があってMちゃんが「錠前ね」ってつぶやくもんだから「錠前…錠前やの娘…悪魔の手毬唄…と脳内は近頃見過ぎの金田一一色。

岸恵子の残像を必死に振り払いながら奈良時代に思いをはせてまいりました。

 

やがて巻き物に書きつけられた大量の聖武天皇の文字。

なかなか好きな感じの文字。一切破綻なく美しく書きつけられた文字。

「すごい…。書き損じなしでこの量…。気が遠くなる…」とついつい自分が書いたとしたら…を想像してちょっとくらくらしてしまうMちゃんとワシ。

 

このあと度々聖武天皇の持っていたものとかが出てくるのだが、非常に繊細なデザインで端正で美しいものばかり。そういえば文字も細目でアクがなくて美しい。

 

聖武天皇の文字とか持ってたものの趣味ってさ…結構女性的じゃない?」

「うんうん。繊細。女子っぽい」

「ねー」

とMちゃんと意見の一致をみた。

 

名前しか知らない人の文字や持ち物をみて勝手に趣味や性格を妄想する…たのしい。

 

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チラシに小さくのってたヤツの拡大なので伝わりづらいのだが、これもめっちゃ綺麗だった。

8世紀のモノがこんなに綺麗にこの世に存在するなんてマジすごい。

そして意外とかわいらしい意匠。

とか思いながら「螺鈿螺鈿迷宮…チームバチスタ…」とか連想して脳裏に浮かぶ仲村トオルを必死にかき消す。

 

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これも最後の方に展示されていた撮影可の琵琶なのだが、途中に展示されていたものは360度ぐるっと回って鑑賞できて、この裏面の手の込み具合が凄かった。

「見えないのにねぇ…」とか感嘆するMちゃん。

たしかに。それを言ったら側面にもびっしり手が入りまくり。素敵でござった。

 

全般的に想像以上になかなかの見ごたえ。

 

世の中火事とか地震とかあるし、形あるものはいつか朽ちるもんなんだけれど、賢い人の知恵と根性で今後とも古く貴重なお宝が大事に保管されていって、興味がある人が「ほ~」とか「へ~」とか楽しめるって状況が続いていったらよいなあと思いました。

 

そう、鑑賞しながらついつい「首里城…」とか思い出してしょんぼりしたりもしていた我々でありました。

乾燥激しくなってきているそうなのでマジ、火の用心だぜ…と思う今日この頃でございます。