先月末、千葉県佐倉にある川村記念美術館に行ってきました。
企画展の狭間の時期でコレクションを展示していました。
この美術館には何度か行ったことがあるのですが、友人が「行ったことなくて行きたい」とメールをよこしたので「最近行ってないし、企画展じゃなくてすいてる平日に久々にすいてるロスコ・ルームを堪能するのもよいかな~」と思って同行することにしました。
そもそも友人がこの美術館に行きたくなった原因をつくったのは私です。
友人は、極力購入しないで図書館派という読書家であり、昔からの高村薫ファンなのですが、近年、高村作品から遠ざかっていたところ、私はそそのかして最近「太陽を曳く馬」(←表紙がマーク・ロスコの作品です)を買わせてしまったのです。ほっほっほ。
久々に川村記念美術館に行こうとしたら、なんと東京駅から直通バスが出てるんですね!
びっくり~。友人と私以外に一人しかお客さんがいなくて廃止にならないかちょっと心配しながら行きだけ利用してみました。片道1300円。
スカイツリーとかディズニーランドとか発見しながらのバスの旅、遠足気分でたのしかったです。
電車とバスで行くよりも時間も30分くらい短縮できるので、金銭的に余裕があるときはよい手段かもしれません。
コレクション展は大体みたことがあるものが多かったですが、フランク・ステラがたくさん並んでいるのを久々にみて懐かしさをおぼえました。
昔、20代の若者だったころは、ステラは平面のストライプが繰り返されるミニマルな作品がすきだったんですが、ぐねぐね立体になっちゃってからも結構いいかもとか思ったり。こっちがトシをとっていろんな良さを受け入れられるようになりつつあるのかも。かも…。
ステラの半円形ユニットを組み合わせたカラフルな作品は結構、日本の江戸時代…元禄とか、派手な色彩感覚にあい通じるような気もしたりして。オレンジや紫の使い方のせいでしょうか。
しかし、ここの美術館、ステラがたくさんあって、ロスコの大作だけで部屋を作るほどで、でも一般的な目玉でレンブラントの自画像…ちょっと不思議な感じです。
でも、ルノアールやモネに関して、「名前だけで、雑じゃん!」みたいな作品ではなく、よい感じの作品をちゃんともっていて、やっぱりなんとなく好感もてる美術館だなーと今回あらためて思いました。
で、肝心なロスコ・ルームですが、
たしか、ロスコ・ルームって、今の六角形の形とは昔は違ったんですよね。どっちの形でも何度かみているんですが…個人的には今の六角形より昔の部屋の形が好きです。壁が斜めな角度であるのがイヤなのかなー。ロスコの作品には「斜め」がないので、壁が斜めであることにどうも違和感をおぼえてしまうのかもしれません。
うーん。
初めてみた時ほど、ぐーっとこないな、と思いました。
自分の感性が鈍くなっているのかも。
いや、そもそも大学生の頃は、大学の絵画ゼミの先生がやたらと絶賛していたのを聞いてからみに行っているので、「これはすごい作品なんだ」という思い込みがあって、その影響で「すごい」と思っていたのか? いやいや、初めて、ロスコの色と大きさを昔のロスコ・ルームでみた時は純粋に結構衝撃を受けましたよ。
今、自分が制作している絵でやっている仕事と、ロスコの仕事はわりと距離があるせいなのかなーという気もしました。
友達は、とりあえずロスコをみれて、とても満足してくれたようです。
雪の残るお庭も散歩できたし、1月30日にのせた「エスプレッソ」もおいしかったし、「レストランの改装がおわったら、また来よう!」とお約束。
レストランが縮小経営状態だったんですよねー。
ま、2種類しかないランチでも、おいしかったのでよいのですが。
そうそう、長谷川等伯を久々にみて、「等伯、やっぱ読みたいな~」とつぶやきました。「でも、ハードカバーで上下だからな~。せまい家にこれ以上な~。図書館かな~」とかブチブチ言ってたら、友達が「直木賞とった後は一年くらい待たされるよ~。買っちゃえ買っちゃえ」と逆襲の囁きが。
ぬう~。
外観もちょっとかわいくて好きです。
遠めに白鳥?
ああ、たっぷりズームのできるデジカメがほしくなってしまいました。
何、言ってるんじゃ!散在ばかりしおって!ええ、そうですね…。
ランチ…少ない…でも、夜は呑み会の予定だったので、むしろよし!と思いながら食べました。味はおいしかったです。フォッカッチャは思いのほか、もちもち。