じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

Paris、パリ、巴里ー日本人が描く1900-1945 展(ブリヂストン美術館)

去年から、岡鹿之助ブームがわたしの中で来ていたので、用事のついでに先週行ってまいりました。

 

めあての「セーヌ河畔」、きれいな色でよかったです。

あいわらず大きな構図としてはスッキリと整理されているのに、建物の面や窓のズレっぷり、人物の散らし方などは、有機的というか不規則的なリズムがあって、動きが感じられてたのしいです。

人のポーズも木の枝ぶりも煙突からでる煙までもなんだかかわいらしいです。

 

黙々と小さな筆跡を丹念につけているのも、非常によいです。じわじわと丁寧に色調が変化していくところなども。やさしく誠実な感じがするような。

 

きっと、自分にはない「コツコツ」感というかマジメさに、心ひかれるようになってきたのかもしれませぬ。

学生の頃は、そんな部分に「けっ!」とか思っていたくせに…。

なんで、「けっ!」なんでしょうか…。生物として若くて脈が速くて血の気が多い感じだったからでしょうか。そのわりに立ちくらみでしょっちゅう倒れていたのが意味不明です。

 

あ、そういえば…若い頃は「なんかキモイんだよな~、このおっさんの描く絵」とか思っていた、藤田嗣治も、近頃「よいな」と思うことが多いです。

あの独特の乳白色の下地の質感にやっと慣れてきたのでしょうか。いや、違うような…。

「猫のいる静物」、よかったでござる。余白の使い方やら、静物のごちゃごちゃした具合やら。

 

あとは、坂本繁二郎が描いた人物画がある、ということでちょっと興味があったのですが…。

で、実際あったんですが…。

うーん、坂本さんは人物画以外の方が好きかもしれない、と思いました。独特の淡い色調と人物を描くときの意外とゴツゴツ感のあるラインが、わたしの中ではしっくりこないようです。

 

ともあれブリヂストン美術館、いろいろいいもん、もってますね~とか思うのであります。

 

しっかし、チラシに使われるのは、佐伯祐三のお約束の絵…なんか返ってそこだけちょっとかっちょ悪くないでしょうか。なんか、散々見慣れた絵しかそこには待っていないような錯覚におちいるのですが…。

そんなふうに感じるのは少数派であって、やっぱり多くの人を呼ぶのは佐伯祐三のアレなのかしら…。

そんなコト言ってて、来年くらいになったら、「いや~佐伯祐三はよい」とか言い出してるんでしょうか。