じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

「理由あって冬に出る」似鳥鶏(創元推理文庫)

微妙にライトノベル風味な表紙に躊躇してずっと手に取れなかった本ですが、ちょっと遠くの、ものすごく待たされる病院での検査の友として同行させました。

 

あ、ライトノベルをバカにしているわけではありませぬ。

レジに持っていくのが恥ずかしいわけでもありませぬ。

ライトノベル風味の表紙の奥には、なにやらオノレの地雷がいくつか仕込まれているような予感がするだけなのです。

 

ミステリにラブコメはいらない派なのですが、とりあえず、ラブコメ部分は予想よりも少なめだったのでありがたかったです。

 

さらに学園ミステリに込み入った青春の悩みのゴタゴタもいらない派なのですが、それも覚悟したほどでもなく…(以下略)。

 

目次にあるとおり毎日いろんなトリックの幽霊が5日間も登場していき、プロローグでふったオチが最後にある、というスタイルが大変自分好みであり、それぞれの謎とトータルのオチとの絡みっぷりも希薄ではなくてとても満足でした。

 

主人公が美術部なので、少しでも不自然な描写があると興ざめするのが怖いな~とか思いながら読んだのですが、幸いそんなこともなく順調に読めました。

 

うーん、いろいろ心配しながら読んでいたのだな~、ワシってば心狭いな~と今、気づきました。

 

さて、この後もこのシリーズはガンガン続いているようですが…、なんだかラブコメ要素はしつこく残るどころか濃さを増す気配がなきにしもあらずで、続きに手を出すのか思案中であります。

しかし、持ち歩くのには全然重くない厚さ1cm…一日がかりでうろつくお出かけの際などに、続編を連れ歩きそうな予感もいたします。

 

でも、積極的に読んでみたい!という熱意はない…。

ミステリ的衝撃が小さかったからかしら…。

まあ、機会があれば…。

きっとちょっと体調が悪かったり頭が疲れていたりするときに時間をつぶしたい際にはちょうどよいような気がします。次の病院の検査の時とか、残りの整骨院通いの際とか…。おお、すぐに機会がある…。

 

ライトでコミカルで薄めのミステリを必要としている方には最適な本かと思いました。