じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

プーシキン美術館展 フランス絵画300年(横浜美術館)

「有名な海外の美術館」「フランス絵画○○○年」とか、ちょっとうがった目でみてしまう、心のすさんだワタクシです。ほんとにすごくイイやつ、きてる?って、悪い目つきでチラシをみてしまいます。

 

だって、もう学割でなくなって久しいし年寄り割引までは遠いし、本当に入館料たかい! 

そんなもんですかね? 誰かすっごくモウケテない?

小学生の時にうえつけられた美術館て250円くらいか、ってイメージが古すぎてまちがっているのか。

 

大体、その美術展の目玉は、チラシの表面の全面つかって載ってるか、表面のセンターで一番面積でかい所にいますよね。

今回はルノアールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」です。

 

正直、これみて、「行かなくてもいいかな」と思いました。(うわうわ言っちゃったよ…。)

ルノアールについてすごく研究したことはないけれど、それなりに作品はみていると思います。

ルノアールの中で「うんとイイやつ」ではない、というのがワタシのこの絵への個人的評価です。わー、この絵のファンの人すみません。この絵が好ましい絵だな、って感じるとか、それはそれであるでしょう、全然いいと思います~。

 

あー、なんつーか、ルノアールの本当にスゴイところはこの程度じゃないよ!っていうか、もっと「うおーっ!」ってスゴイのありますので、みんなもそれをみてほしい、っていうか、そのくらいのを目玉にしてほしい、っていうか~…。

 

でもね、「仕事がらみで安~く、券が手に入ったのでみに行きませんか?」ってバレエ友達のお嬢様に言われたので行ってきちゃいました。

だってそのお友達は、すごく美術に興味がある方ではなくて、最近忙しくてあまりお茶しておしゃべりできないワタシとちょっとおしゃべりもしましょう、とか、できれば美術にちょっと明るいワタシと美術館に行って絵の話をきかせてほしい、とかそんな気持ちが漂っていた気配だったので、それはありがとう、うれしいです~と思いまして。

 

あと、できればチラシだけで判断しないでみれる機会があるなら直接みた方が得るものは多いにちがいない、とか思ったり。

チラシの裏をよくみたら、ゴーギャンのとかよさそうだったし、ピカソの青の時代あたりのがあるっぽかったし。

 

予想どおり、ゴーギャンの「エイアハ・オヒパ(働くなかれ)」なかなかよかったです(すごいタイトルだ…。いや、ゴーギャンのタイトルはかっちょいいですよね)。

 

モネにしては地味な「陽だまりのライラック」も個人的にすきです。みに行ってよかったです。

 

そう、「すごいイイやつ」じゃなくても「個人的に心ひかれる」絵ってあるから、別にすごい目玉がなくったって、いいんですよね。自分がすきな絵に出会えれば。

 

あと、今までアングルのよさがイマイチわかっていなかった超未熟者のワタクシですが、今回「聖杯の前の聖母(部分)」をみて、とりあえず「この絵はすきだ」と思いました。

アングルって人物を丁寧に描きすぎちゃってて、お肌がつるっとしちゃってニセモノくさい…とか思っててちょっと抵抗があったんですが、「聖母」だとそのちょっと生身の人っぽくなさがいいように作用してよりよくみえてくるというか…そして聖杯を本当に丁寧に正確に美しく描いているのが、なんだかものすごく好ましかったのです。

ああ、ワタシも美しいものを丁寧に丁寧に描きたい!とめちゃめちゃ思いました。単純!!

 

更に、基本、「ロココ? ノーテンキな少女趣味ですかん!」とか乱暴なことを思っていたワタクシですが、ブーシェの「ユピテルとカリスト」、よかったです!

背景の樹々の緑の色が深くて落ちついているのがいいのかな~。それが画面の半分強を占めているので作品全体としてノーテンキさがあまりないというか…。

天使の配置も流れがあってすごくよい。赤の配置の仕方とか、空の切り取り方とか…画面構成のバランスが非常にワタクシ好みです。

 

しかし、ユピテルって響きからジュピター→ゼウスだろうと想像はしてたんですが、コヤツしばしば女神になっちゃうのね。白鳥になって女をたぶらかしていた記憶はありますが、なんとこの絵ではアルテミスに化けてアルテミスのお付のコをたぶらかし中ですよ。

しかも上司の潔癖アルテミスさんやゼウスのオクサマの嫉妬丸出しヘラの怒りをかって(なんちゅーお約束パターン)この後に悲劇がまっています…。んもー天使たち!ノンキに見守ってる場合じゃないぜ! いや天使は無責任だよな…。

 

話がどっか飛んでってしまいましたが…

行ってよかったです。

お誘いしてくれたお友達に感謝中です。

 

この手の日本の一般人に名のしれた作家の作品が多い美術展は、会期の後半になるとめちゃめちゃ混むだろうとふんで、7月の上旬に行ってまいりました。土曜日だったので、もちろん混んでましたが…まあみれないほどではなかったです。

9月16日までやっているようですが、横浜美術館の休館日はフェイントの木曜日ですので行かれる方、お気をつけ下さいませ。