じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

現代の眼で見るビュフェ展(ベルナール・ビュフェ美術館)

クレマチスの丘(静岡県)にあるビュフェ美術館に行ってまいりました。

 

以前より行きたくて仕方がなく…しかも天気のよいときに行きたいという希望があり…「曇りのち晴れ」とか聞いて「どーしよ~」とか思いながら、イチかバチかで行ってみました。

 

結構晴れました~っ。

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いや~、すごく素敵な美術館でした。

期待以上で。

 

美術館の見取図も…なんか、「○○館の殺人」とかいう題名のミステリの舞台になりそうで非常にワタクシ好み…。いや、そこはどうでもいいか…。

 

渡り廊下だったり、中くらいの展示室や大きな展示室、回廊…さまざまな空間とその空間にあった作品がまとまりをもってバランスよく展示されていて、とてもみやすいし、すごく素敵なのであります。

 

ああ…みなさま、行って下さい~。いいですよう…。

私は絶対また行きますよう。もう何度でも行きたいです。

 

あ、でも、ビュフェの絵は結構すききらいが分かれる絵ですよね。

私はすきなんですが。

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とにかく理屈は抜きにしてビュフェの絵にはひかれるのです。

自分も「写実的に描こう」って気持ちを放置すると、なんとなく人体とか細長く描きたくなるタイプなせいでしょうか。わりとこういう落ち着いた色も元々とてもすきだし。

 

大学時代は彫塑の授業もあったんですが…「まあ彫塑ゼミに進む気はないし」とか思ってちょっと自由に作ってるといつのまにか細長い人体になってしまう人間でした。

特にジャコメッティを意識したわけでもなく…

いや、ジャコメッティもすきなのですが…特に素描が。

つーか、彫刻家が描く素描ってすごくひかれるのですが…なぜでしょう…。まだその謎はとけていません。

 

この美術館を創設したのは岡野喜一郎さんという方で、ビュフェの作品に強く惹かれて収集を始めた方だそうです。

そのあたりの経緯も美術館の入ってすぐのところに簡単に説明書きがあるのですが…なんだか素直に「ステキだな~。いい人だな~」って感じてしまいまして、ますますこの美術館がすきになってしまったのかもしれません。

 

特に「ひとりの天才の才能を通じ、この大地に文化の花咲くことをのぞむ」という一文が、かっちょいーって感じでございました。

 

「ビュフェ美術館鑑賞ガイド」に、もっとそうしたことも詳しく書いてあったのですが、このガイドブック、コンパクトだし各作品の解説も長すぎず適当な量だし、しかも1000円とお高すぎないし、すばらしいっ。

なんでしょう、こんなにほめまくって。

全然無関係なんですけど。

 

でも、隣接する公園から美術館に向かっている際、ちょっと建物の入口の迷子気味になっていたら、ミュージアムショップのおねーさんが声をかけてくれて、近道になる関係者用の道を一緒に通って案内してくれたり…とても親切で感じがよかったし…ひたすら好印象なのであります。

 

イマドキの美術展では、作品の横にある題名や作者名意外に絵の簡単な解説までついていることが多いようですが、この美術館では題名すら表示されていません。

壁には作品だけが並んでいます。

すっきり。

 

これはこれですっごくいいな!と私は思いました。

絵をみるときはまず絵をみて、それから題名をみてまた絵をみる、ってタイプだし自分は。

 

そもそも、絵の近くに余計な物体はない方が鑑賞のジャマにならなくてよいように思うのです。

入口で館内の見取図と題名や制作年、技法・素材、サイズの書かれた紙をもらえるので、特に問題ないのです。

解説ののったガイドブックも安いので買って帰ってゆっくり読むのもまたたのしいのです。

 

美術館前にはこんなビュフェの作品を立体にしたものもあって、入る前から盛り上がっていたのですが。↓

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クレマチスの丘には、他にも美術館があり…

さらに大興奮…。

 

はしゃぎすぎて翌朝起きたら微熱と喉の痛みが…。(こどもかっ!!)

単に季節の変わり目に負けたのでしょうか。

今日はわりと大人しく過ごしてみて昼寝もしてみたのですが…もう一息な感じです。

なんだか悔しいです!(←ザブングル調で。)

 

でもビュフェ美術館は…とてもよかったです。