だまされたー。なんと、応為の絵、展覧会タイトルにある「吉原格子先之図」1点しかなかったー。がーん。
いや、まあ、これを新聞でみて実物みたいな、って思って寄ったんですけどね。
まさか、これしかないとはね。
新聞にのってた他の絵は、参考として写真がかざってありました。しかもちっさいの!
新聞の方がよくみえたよ!
新聞とっておけばよかったよう!
いやいや、久々にやられちゃったな。
新聞と美術館にだまされた気分だね。
太田記念美術館ってそもそも狭いしね。他の常設展示作品も前にみたことあるのが多かった…。たまにあいている地下の小さい展示室も閉めてしまってそこには何も展示されてなかったし。
で、みたかった「吉原格子先之図」、チラシ撮るとこんな感じです。↓
素敵そうでしょ?
でも、ガラス越しでちょっと奥に展示されてて、作品自体大きくないので「ああ、もっと近づいてじっくりみたいよう…」とヤキモキ。
大体、新聞にも大きくのってたから“よく見える度”が新聞と大差ない感じ…。
もやもや。
参考に写真があった、メナード美術館がもっている「夜桜美人図」がまたすんごくイイ感じなんですよ。人のラインも陰影も美しーーーーっっ!て感じで。
他、着彩されていない筆で描いた応為の作品の写真(やっぱり本物じゃない!)もありましたが、本当に上手。人の動きが生き生きとしているのです。
あー、そりゃ嫁いだ先の絵師の夫の方が絵がヘタクソだったって感じちゃたのも、さもありなん、でございます。
でも正直に「へたくそ」って言って離縁されちゃうってどうなんでしょう…。
嫁ぐ前にヘタだってわかっていなかったのかしら?昔のことだから相手の情報薄くして嫁入りしちゃったの?うーん。でも自分よりヘタな絵師なんてイヤよね。応為に同情。
実はなんと、応為は北斎の娘なのです。
遺伝?やっぱ画力も遺伝するの?
なんか北斎の晩年の絵を結構手伝っていたとか。出戻って以降。
だから応為の作品だとはっきりしているものは少なくて10点くらいしかないらしい。
全部みたいです…。
どこかで10点全部あつめて「応為と北斎展」を企画してほしいです。
きっとちょっと地方でもすごくお客入りますよ。もうかりまっせ。
どうですか?どっかの美術館の学芸員さま!
…なんだか最近、勝手に美術展企画を妄想する病にとりつかれているようです…。