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じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

ヴァロットン展(三菱一号館美術館)

美術展 のんだりたべたり

ヴァロットン…? 誰それ?

と思ったけれど、たまに行くチケット屋で使用期間の限られた安い券に載っていた絵に目が留まって行ってきました。

 

正解。

いや、まぁ美術は好き好きですもんね。

そら自分が好きそうな絵くらいわかりますよね。

 

ヴァロットンはスイス出身、パリで活躍した画家だそーです。

白黒のコントラストがきいた木版画(←これが超いい)で、ヨーロッパにおける創作版画としての木版画復興の立役者になったとか。

 

へー。全然知りませんでした。

 

一方、ボナール等のナビ派とも交流し多くの油彩画を残した他、挿絵、批評、演劇と幅広い芸術分野で活動したとか。

 

最近ちょっと「ナビ派いいな」と思っていたから、チケット屋でたくさん並んでいた中から目についたのかもしれません。

 

 

見ていくと最初の方でお約束的に画家が若い頃に描いた自画像が登場。

 

こういうの見るとその画家が基本的な所でどれだけ巧いかわかりやすくてちょっと好きです。

あと、すごく微かに潜む、のちのち現れるその画家の特性が垣間見えるのも面白いなぁと思います。

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(毎度チラシからですみません…)

 

やっぱりフツーに描いても上手、って人が好きなのね、ワシ…と思いました。

わりと丁寧に手を入れている顔や髪に比較して、ざっくりと描いている洋服部分。この省略の仕方に、私はあとあと出てくるヴァロットンの個性がみえるな~と勝手に思いました。

 

ヴァロットンは結構いろんな描き方を試している人なんですが(そんなところも好き。そう、もう序盤で好きになりました)、「やっぱりこの路線が魅力的だな」と思った一枚。↓

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ぐわー。巧くないですか?

確かなデッサン力がある上での省略。だからカッコイイんですよ。ヘタな人はマネしないでほしい。

 

構図もたまらんですよねー。これ、下のただ床とソファだけの部分をカットしようかとか考えうると思うんですが、でもココが入ってるからスタイリッシュなんじゃないかなぁと感じました。

 

そして美術の授業を思い出してしまう「補色」。

補色中最もメジャーな赤と緑の補色。

この2色をドギツイ、彩度の強い色にしていないトコロが大変好みでございます。

色はうんと強い状態にしない。だからこそ、この絶妙な構図が強調される。

バランスがいいってこういうのを言うんですね、と思いました。

 

これ、みれてよかった。この美術展きて正解。

チケット屋で目をつけて買う決心をしたワシ、天才。あ…いえいえ。

 

版画も超よかったんですよう。

「超」とか付けるのやめようって思ってても付けたくなるくらいよかったんです。

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ぐおっ。これもいいですよねぇ。

何、この構図。素敵過ぎ。

にゃんこ、完璧。

 

あ、なんだか浮世絵の影響受けてたんですね、という確信がもてるようなのも。↓

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あとですね。この真ん中の人々の描き方が…「サザエさん」の初期の頃の長谷川町子のタッチにえらい似てるなぁ!と思ったんですが、一緒に行った友達には伝わらないだろうな…と思って黙ってました。↓

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一番下のにゃんこも大変よいですよね。この動き。

巧さと愛の両方がないとステキな猫は描けないよな、としみじみと思いました。

 

最後に、一目惚れしたチケットにあった絵がこれでございます。↓

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この大きく動きのある構図。

芝生のタッチが出してるスピード感。

濃い緑に対比させた赤の色味の匙加減。(どぎつすぎるのはイヤなんです。)

手前の明るい場所にいる無邪気な子どもと、そこから遠く離れた影が多い所で意味深に語らいあう二人の大人が醸し出す物語性。

 

好きだーーーーーーーーーっ。

 

一目惚れ後にじっくり会ってみたらガッカリ、なんて展開でなくて本当によかったです。

 

(おまけ)

この日は2件の美術展をハシゴ。

ヴァロットン展は2つめでした。

で、その前にがつがつ食べた、大戸屋の炭火焼きバジルチキンサラダ定食です。

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ごはんは「ふつう」のわりにたくさん入っていましたが、正月に実家の近くの大戸屋で食べた同じメニューのよりも…明らかに…肉が小さくてびびりました。

いいんです。食べ過ぎ禁止ですから。

え?ごはんが…。うーむ。

 

巡りあわせに極力文句を言わずにやって行きたいなぁと思う今日この頃なのでございます。