ホドラー? だれそれ? しらん。
国立西洋でやる人で知らない人がいたなんて…とちょっとショックを受けつつ、実は行く気は当初ありませんでした。
で、いつもはそんなにみていないテレビ番組「日曜美術館」で取り上げられているのをたまたまちらっとみたら、「あれ? 美術館の前の看板の絵よりもちょっとよさげな感じ…」なんて思って、急にみたくなって行ってみました。
なんと日本でやるのは40年ぶりだとか。そ
でも19世紀末から20世紀初めに活躍したスイスの人だそーです。
ちらし(パンフ?)の山の絵、一部ですが。↓
ホンモノはいい感じでした。
アップでみるより引きでみたい感じです。
「日曜美術館」でやっちゃったばっかりで混んでるかしら?という心配は杞憂で結構空いていたので、離れて見放題。すごくよかったです。
やっぱり知名度低い(←なんて言っちゃっていいのか? きっとアラフォー以下は前回の展覧会の記憶はないからあまり知らないと思うのであります。ずっとスイス国内で活躍した人だから、あまり他の画家と深く関わっていないようだし)から空いてるんでしょうか。
ビバ空いた美術館。…いや、そんないい事ではないのか…。
基本的には画家の人生とか踏まえて絵をみるのにあまり興味はないんですが、一応会場に貼ってあるパネルはざっと読むタイプです。
ホドラーさんは貧乏家庭の人らしい。で、若い頃は暗い絵ばかり。ちょっと共感。
でも20世紀になったら「生」の絵画に目覚めたんだとか。
え?新世紀になったから?
そーいや21世紀になった時もココ日本もちょっと世間が明るくなったかも?とそれもちょっと理解できたような。
いやでも我らの場合は「ああ、ノストラダムスの予言とか嘘だったのね。世界が終わらなくてよかった~」というホッとした気持ちで明るくなっただけかも…。
とにかくホドラーさんの絵は、意外と色調が明るくてよいな~って思いました。
(自分もトシと共に明るいのもいいなと思うようになったのか…。)
↑ 「パラレリズム」(平行主義)とかいうヤツらしい。興味のある方はぐぐって下さい。
とにかく画面構成も考え抜かれまくっている感じ。色も本当に美しい。
なんで、こんな空いてるんだ!(結局そこか?)と思いました(笑)
非常に気に入った初期の作品「マロニエの木々」。↓
いや~っ、ちょー好き。ハガキ買っちゃいました。
「トゥーン湖とニーセン山」もハガキ。↓
↑ この山の描き方もすき。
下の湖の水色は本当はもっと超絶キレイでたまらんのであります。
で、一番好きだったのは「シェーブルからみたレマン湖」。↓
うーむ。うなってしまう見事さかわいさ美しさ。
色、ちゃんと出ていませんが、ホントは湖の上の方の白のすぐ下の水色っぽいところが薄っすらと緑がかっていて相当綺麗なんです。
唯一の不満は、相変わらず(?)グッズがもう一つイロイロずれてるところでした。
すごくいいデザインの(スイスの→)飴ちゃんが入った缶の絵はよくみるとシール! で、チョコ(←なぜか神戸のチョコ!)が入ったシールじゃない缶の絵はなぜか無理矢理バラバラな3点の絵を一緒にのせていてデザインがウルサイ…絵は一つ、もしくは似た傾向にしようぜ…センスが…。あ、バラバラな3点を入れてどれかに引っかかってくれてたくさんの人に買ってもらいたいって発想なの?え?うがちすぎ?
あとモンベルと作ったTしゃつには「山登りの際に!」的なポップもつけて売ってたけど、さんざん展示してる素敵な山の絵ではなく、なぜか斧を振りかぶっている人体の絵(「木を伐る人」)をプリント。意味不明じゃないでしょうか。
ああ…ぶーたれて終わってしまった。
いえいえ、みに行ってすごくよかったです。
晩年、ホドラーが愛した相手が病床についた時の絵もその死体の絵も、酔いしれるわけでもなく描かれて、よい絵だなぁと思いました。
(おまけ)
さくらテラスの中で初めて食べました。メンチの定食。↓
唯一の不満は、なんか左上のタレしかメンチにつけられないこと。
ちょっとくらいソースも味わってみたかった。いや、頼めばソースもらえたかもしれませんが、混んでて店員呼びつけるのが面倒だったのと、別にタレも美味しかったからまぁいっかと思いました。
メンチ、うまっ。
さくさくジューシー。
御飯は五穀ひじきを選びました。
美味しすぎて…おかわりしちゃいました!!(ごはんとお味噌汁はおかわり無料だったんです。)