近年、無性に日本画に心惹かれ気味のワタクシ、そごう(セゾン)カードのパワーを駆使して(?)院展に立ち寄って参りました。
(今日までですが、行ったのは結構前です。)
「再興第99回」とついていましたが、日本美術院は創立から116年だそーで。
長い歴史があったり権威があったり(ってあるのかどうか実はよく知りませんが)、賛否両論あるんでしょうが、あの速水御舟や小倉遊亀さんが出していたところに今、こうして出している人がいるんだな~すごいな~なんて気持ちでみてきました。
評価がそれなりに定まった昔の作品ばかりみているのもな…となんだか思うものもあったり。
日本画の良し悪しなどわかりませんが、今、自分が生きている同時代に描かれている日本画をみるのもいいんじゃないかしら、と何となく思ってみたり。
せっかく今の時代に生きてるんだし。
個人的に好きだったのは次の2点であります。
うーむ。毎度チラシからのよくない画像ですみません。
グレーがとても美しかったです。
この色の美しさは日本画ならではなのかな~と思ってみたり。
そうそう、色がいいんですよねぇ…日本画は。
あー、これもホントはもっとずっと色が綺麗なんですけれども…。
こういう薄塗りで作品を成立させるのってやっぱり絵の具を選ぶのかな~としみじみと思いました。
薄っぺらい絵具で薄く塗ってもちゃちいんですよね…。(あっ…なんか何かの絵の具をディスってしまったような…。)
ああ…やっぱり私って日本画がとっても好きなの?
なーんて思いつつ出口を出たところ、目の前のミュージアムショップには日本画の入門書的本も積まれていて思わずじっくり立ち読みしてしまいました。
昔、大学の授業で一年間日本画やってたことはあるので一応経験はあるのですが…
多少の時代が流れても、やっぱり日本画の基本的な制作手法は変わらないんですね。(あたりまえ。)
いや、少しだけ新しいモノも出てきているようですが、基本は一緒…。
なかなかに面倒くさい。(ああ、言っちゃった。)
美しいものを生み出すには手間がかかるものなのか。
油絵だって昔はチューブじゃなかったんだものね。
弟子が作って親方が使ったりしてたんだものね。
日本画もチューブの絵の具もあるらしいけど、あくまで下絵用っぽくて一番上に塗るのはやっぱり膠を溶いてねりねりしないとなんですよねぇ。
お手軽に完成まで仕上げられる日本画絵の具、開発してくれないかしら…って大学時代から薄っすら思っているのだけれど、意外と世の中の進化はスローなのね。
そんな他力本願で待ってる間に人生が終わってしまいそうな予感…。
でもな…膠あっためるのか…。
大学では教室の外の広大な」草むらから虫が大量に寄ってきて大変だったなぁ…。
エアコンなかったから窓は開け離してたしなぁ。
いや、今は自宅にエアコンあるから窓閉めてやればいいんじゃない?
うーむ。
「テンペラ、いいよ。きっと向いてるからテンペラ描きなさい。卵は面倒だけど僕と同じミルクカゼインならそんなに面倒じゃないから」とか何度も言ってくれた目上の画家さんの言葉も思い出す。
ミルクカゼインでやってみたけれど…結構面倒くさかった…。
はー、なんちゅうナマケモノ。
いやでも、日本画よりはテンペラの方が楽ですね。(個人差があると思いますが。)
もう一度テンペラやってみようかなー。
だって、やっぱりアクリルはどうにもしっくりこないんだもの。
そして油絵の具もなんだか自分の一番好きな感じとは違うような気が…。
はぁ…。
あー、高校時代予備校で水彩画の課題の講評会の時、「きみ、日本画くる気ない? ないかぁ」と言ってくれた日本画の先生、あのとき日本画に素直に転んでいたら今、こんなにうだうだ悩んでいなかったのでしょーか。
小学校に入った頃、なぜか近所の付き合いで日本画を習っていたハハの作品をみて「おっ、なかなかすげーじゃん」と思った時に素直に「自分もやりたい」と言ってやっていれば…。
等々とぐだぐだ思った午後でありました。
(おまけ)
もずく天、作って食べました。(コーンとニラを入れています。)
いつもの「こつのいらない天ぷら粉」がちょびっとしか残ってなくてどうなることかと思いましたが、わずかに残ってた小麦粉を投入…それでも足りなさそうで適当に片栗粉も投入。
とっても美味しくできました。
やったー。
適当バンザイ。