先月、はてなのガクアジサイ友の会会合をきっかけに京都を訪れた際、その一日目に友人Mちゃんと行ってきました。
京都から電車でちょっと。
駅前から無料送迎バスがあるんですが「高齢者優先」的な説明が。最初は人がそんなにいなかったので並んでみたものの、徐々に人が集まりだして…
「おお…ワシらよりも年下が一向にこないよ…」
「定員以上になったら徒歩かな?」
「ワシらにとっては大した距離じゃないけど…今日は猛烈に暑いからついたら汗だくだくだね」
と不安に思いつつ、どうにかギリギリでバスに乗れました。やったー。
いきなりの緑。
こんなとこなんで知ってるのかMちゃん。
「前から一度来たかったのよ~」って。
そしていきなりの
ガクアジサイだひゃほーう。
ガクアジサイ友の会会員なので浮かれました。
ついつい花を撮ってしまって
なかなか前へ進めず。
はっぱもきれいだ~と、また立ち止まる。
こんな気兼ねなく写真を撮りながら旅ができる、よい友達だ…Mちゃん、と京都に着いて早々にしみじみと思いながら、ばしばしと撮りました。
Mちゃんはそんなに熱心に写真を撮るタチではないのだが、私が心ゆくまで写真が撮ることを許しプレッシャーを与えない。
Mちゃんも適当にコンデジやiPhoneで写真を撮ってみたり、直接自然を眺めて楽しんだりしていてくれるのだ。
玉ボケ、薫さん(id:hana-kaoru)にささぐ。
そしてやっとのことで着きました。
じゃーん。
大山崎山荘は、大正から昭和初期に実業家・加賀正太郎氏が別荘として自ら設計した英国風の山荘だそーです。
その後加賀家の手を離れ、平成に入り取り壊しの危機に合ったりしつつ、心ある人々から保存が切に望まれたとか。
で、アサヒビールが手をあげて、京都府、大山崎町と協力して山荘復元整備を行ったそう。
1996年から美術館としてよみがえったらしい。
先日、横浜駅近くの旧東海道沿いにある旧神奈川宿に唯一残る料亭に行ったけど、代が変わるたびに大きく縮小化して今の女将の代で終わりそうらしい…。貴重な写真やら何やらたくさん残ってる店なのに。なにやってんだ。横浜市…。
イロイロ苦しんでそうなキリンビールとかじゃどうにかならないのかしら…。(私はキリンビールファンです。)
館内は美術館の収蔵作品展。
アサヒビール初代社長・山本為三郎さんのコレクションが主らしい。特に「民藝運動」に篤く支援してたとか。
河合寛次郎、芹沢銈介なんかもありました。
なにより内装が素敵。置いてあるソファが素敵。
庭に出るテラスが、そこへ出るドアが、柱が素敵。
うひゃー。
更に山荘から繋がって別館がありました。
安藤忠雄による「地中の宝石箱」ですって。(そのネーミングはどうかと思うが…。)
まぁ、この説明から想像できるとおりの感じのものでした。白っぽいコンクリートの壁。地下に下りると湾曲した壁に大きなモネの「睡蓮」が。
直島の地中美術館やらを思い出します。
大きめの睡蓮の額は1点を除いて、すごく反射が少ないガラスが使われていたようでした。気のせいかな? 近代美術館のベーコン展で使われていたヤツ…。アレと同様な気がしました。すごくみやすかった。
あとルノアールやらルドンもありました。一般受けをおさえているのか。うがちすぎか。
えーと、なんだかんだ素敵でした。
そして、庭も素敵だった。
モネを意識した庭らしい。アジサイはっけーん。
うさぎはっけーん。
なんと半夏生はっけーん。わーい。
建仁寺の両足院の半夏生の庭を今年もみたかったですが日程的に間に合わず…ちょっとしょんぼりしていたのでココでみれて非常にうれしかったです。
暑い中、結構お花咲いてました。
そして別れ際に、再びガクアジサイをはっけん。
庭を徘徊しすぎて、送迎バスが昼休憩に入ってしまったため、汗だくだくになりつつ駅へ歩きました。
(おまけ)
美術館で昼時に差し掛かってしまったものの、敷地内に食事をできるところはなく、山荘(本館)2階のカフェでケーキセットを頼みました。
ホントはアサヒビールを飲みたかったのですが…メニューにはビールはあれどツマミなし…。空腹に負けてのケーキです。
アサヒビール、ツマミおいて下さい(泣)
いや、しかし、このケーキ、どっちもすんごく美味しかった!!
Mちゃんと「わ! 美味しい!」
「こっちもすんごく美味しい!」
一口ごとに美味しい。美味しい。美味しい連呼。
えーと、だから恨んではいません、アサヒビール。
(おまけ2)
で、京都駅に戻って「やっぱビール飲みたいね」ということで、スバコにある「フィゲラス」に寄りちょっくら飲みました。
アヒージョとのセット。ひゃっほう。
ココではホントはタルトタタンを食べたかったのですが…。
まぁそれは次回の野望で。
こうして次の京都への想いをつのらせていくのね。