じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治(平塚市美術館)

ちらちらと作品の写真だけ少しみたことがあった香月泰男に以前から興味があって、「いつか山口にみに行こう」って思ってたら「先輩、今、平塚でやってますよ」「え?!」ってなって、わたわたと最終日に行ってきた。

 

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よくみると開館25周年記念展ですって。気合が入っています。

 

平塚市美術館は初めて。

広々としていてゆったり落ち着きがあってなかなかよい感じ。

 

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チケットにのってる作品写真。↓

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展示の頭に「シベリアシリーズ・原爆の図・地図」とついていて、なかなかわかりやすいコンセプト。

 

香月泰男の作品。チラシから↓

 

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右の絵とかちょっとマーク・ロスコを思い出す。

自分の大学時代の絵画ゼミの先生が大好きだったというマーク・ロスコ

なるほど、だから作品の写真をちらっとみかけただけで「ちょっとみたいな」と思ったのね、と納得いたしました。

 

色調も好き。

 

左の上の絵とか、行列の人の描き方とかもカッコよい。

しっかりしたデッサン力があって構図も自分の好みにしっくりとくる。

 

あー絵画として視覚的に好きな感じだな~。だから「みたい」と思ったんだな~と確認できた。

 

でもまぁ、この人がメジャー化したというか、イロイロ評価されたり絵画の素人の方々からも注目を集めたのって、やっぱテーマが「シベリア」だったからなんだろうなってことも考えた。

 

シベリア抑留の経験をテーマに描き続けた。このテーマがみる側にイロイロ感情移入させやすかったり、社会的意義が重いものとして評価されたりってしてんだろーなと。

 

でもさ、香月泰男ってさ、シベリア抑留の体験がなくても戦争に巻き込まれる人生を辿らなくても、すごく優れた画家なんじゃない?ってなことを強く感じた。

 

いや、実際はそうした経験があってそうしたテーマの作品が多く残っているわけで、執拗に制作を続けていけたのも、そうした強烈な経験があったからだろうって解釈も成立するんでしょうけれど。

 

ま、なんにせよ、今回いいたくさん作品みれてよかったです。

 

 

「原爆の図」は高校時代修学旅行で行った広島でみたことが多分あって、やっぱり若い頃に生で大量にみたときの衝撃の方が大きくて、今回は「ああ、もってきたんだな」という感じが強かった。

 

で、それゆえに、「やっぱ金銭的に厳しくても公立校でも『修学旅行で京都奈良止まりにせずに広島にも行く』っていいことだよな」とこれは美術教育的視点ではなくて平和教育的視点として思ったのでありました。

 

ただまぁある意味こういう絵って「絵画が手段になっている」と感じる。

その意味であまりうれしい感じではない。

 

でも、「みんな若いうちにこういう絵みようぜ、そのために税金を補助金的にちょっと使ってもいいじゃないの?」と思ったりもする。

 

 

「地図」シリーズは、まぁ原爆ドームの内部や外観を撮った写真が多い。

 

うーん。まあ、こういうのを残すってことに大きな意義があるって考える人が多いのはわかる。残したいと思って撮りたいと強く思う人がいるのもわかる。

 

テーマ云々を脇においてみたとすると、この人の写真はあまり興味ないかな、という感じがした。

ま、構図とか…視覚的な意味での好き嫌いっちゅーもんがあるからな、などと思った。

 

あと、高校時代、修学旅行から帰ってきて、原爆ドームの絵をなんとなく描いたなってことを思い出した。

ただそれは、広島の平和記念館でみた絵から受けた衝撃等とは無関係な次元で、このドームの朽ちた感じに視覚的に強く心ひかれて描いたんだったんだよなってことも思い出した。

廃墟マニアの不謹慎なセンスが自分の中にも昔からあるんだよなってことなども思い出した。

 

 

(おまけ)

美術館の帰り道、なぜか伊勢うどんを食べた。

(だってそこに伊勢うどんの専門店があったのだ…)

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うめー。

 

限定手作りお稲荷さんも食べた。

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ううううまー。

 

ふふふふふ。