先週末行ってきた。
よく知られている「くっきりアウトラインの画風」に辿りつくまでのものや、時期は被れど「あの画風」以外の作品なども結構あり、そしてそれらの中に「よく知られてた画風」との共通性がみてとれたりもして、そんな意味でもおもしろかった。
「あの画風」もとても好きだし、今回たくさんあった「あの画風」のさまざまな作品もとってもいいなと思ったのだけれど、一番心に残ったのは輪郭線のない一枚の油彩だった。
「白い蝶」というタイトルの小さな絵で、青みがかった緑が四方の淵をわずかに残して板にややラフなタッチで塗られている、その空間の絶妙な位置に白い蝶が飛んでいた。
なんだか無性に感動した。
でも、どこにひかれているのかうまく説明できない。
色がものすごく気に入ったわけでも、構図がたまらなくいいと思ったわけではない。
いや、色も構図もわりと好きだけれど、そこに感動したわけではないことは自分で理解している。
ただ飛ぶ蝶を、それだけを描いている世界に感動したのかな?
少ない手数で厚みある絵の具なのに、蝶の軽やかな儚げな感じが描き出されていることに感動したのかな?
うーん。そこもいいなとは思っている要素ではあるんだけれど。
ただ緑の中に、色のない脆そうな命が孤独に羽ばたいている
その情景が描かれているという状況に感動した、って感じなのかな~と思った。
とにかく何だか久々に絵をみて強く感情を揺さぶられたと思った。
絵っていいんだなぁと思った。
そう、絵が描きたい。
いや、まあ、その後ちょうどデッサン会だったんで、人物描いてきたけれど。
じっくりと作品が描きたいなぁと思ったのでした。
(おまけ)
いつもの友人の居酒屋ギャラリーで、「日本一辛い黄金一味」。
辛い物は苦手なので、ものすごくちょびっとだけつけて食べた。
ものすごーくちょびっとでも辛いし美味しかった。
ちゃんとしっかりつけて食べると汗だっくだくになるらしい。
以前店の近くに住んでいて今は関西在住という常連さんが、ついでがあってこちらへ来た時に置いて行ったお土産物。
ホントは自分も会うつもり満々でその日に店に行こうと思っていたのに、正月からひき始めてた風邪が治り切らず断念。
本人に会えずにお土産だけ味わったのでありました。