じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

名作誕生 つながる日本美術(東京国立博物館 平成館)

みたことのない若冲作品があるみたいだから「ちょっと行きたいな」「でも忙しいしな」「それに高いしな」「今、無職だしな」とか思ってうじうじしていたのだが、友人Aから連絡がきて

 

「会おうよう。美術展の割引券あるけどいかない?」ってきた。

 

「それ、なんの割引券?(職場に来たヤツでしょ?どうせ100円引くらいなんだよな。100円引くらいならネット割引とか探すなり、チケット屋で探せばもっと安いのもあるんだよな…と思いつつ)行きたい美術展のなら行く(でもなんだか、若冲があるトーハクのような気がするぞ…という直感)」とえらそうな返信をし、確認してもらって見事にその若冲のトーハクのヤツだったんで行くことにした。

 

(そもそもなんの美術展か確認せずに誘うって異常。と、思うがふだん美術展に行かない人にとっては普通のことなのかも、と特に腹は立たず。)

 

GW中だけどそんなに混んではいなかった。

 

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チラシからですみません。

雪舟が結構あった。ふむ。

ふむ、って感じだったのだ。

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で、この若冲のハデハデ鶏ふすまをみた。

んんんんん。

 

どうやら自分は、若冲の鶏は、一羽だけで雪の中にたたずんでる(両足院のヤツみたいな)とか、水墨画で筆の勢いがしゃっしゃってなってるヤツがより好きみたいだ、ということがわかった。

 

水墨画版鶏さんの展示もあったが、より好きなタイプのヤツの展示はなくて…

でもクリアフォルダで売ってたのでちょうどA5サイズのがほしかったこともあって買った。

 

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踊るようなしっぽが好きなのかなー。

 

お気に入りの両足院の鶏ちゃんも来ていたので、じっくりとみた。よい。好きだ。

ちょいちょいみれるもんではないので来てよかった。

 

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あと、この岸田劉生の「切通之写生」が好きなんで、みたいと思ってた。

ま、国立国立近代美術館が持ってるから常設に展示されてる機会も多くて、ちょいちょいみるのだが。

 

 

たしかこの絵は小学生くらいの頃、好きなマンガ家がこの絵をほとんどそのまんま描いているのがあって初めてみたんだったと思う。(いまだとイロイロもめるのかしら?これくらい有名な絵だと許されるのかしら?)

 

ぐえ~っ、かっちょいい。と興奮したものだ。

初めてホンモノを中学生でみた時は大興奮したものだ。

 

奥行きのある絵に異様にひかれる自分の体質はこの絵から始まってるんだな、と改めて思った。

 

あと、仏像の展示がすっごくたくさんあった。最初の方に。

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こういう感じの。でかくてたくさんあって迫力。

友人Aは私よりずっと丁寧にみていた。

 

前述のとおり友人Aはそんなに美術展に行くタイプではない。日本美術にも特に詳しくもないので、ところどころちょびっとだけ解説を小声でしてみたりして、でも各自のペースでみて進んだ。

 

で、ホントはみた後にゆっくり夕食でもとりながら(飲みながら?)久々にしゃべろうって予定になっていたのだが、友人Aに急に自宅から電話がきて、時間がなくなってしまったのでちょっとお茶だけして少ししゃべって別れることにした。

 

博物館内一階にあるイートインコーナーへ。

 

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流石の鶴屋吉信。うまい!!!

これは二人で食べた。

 

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ワシはアイスクリーム。

 

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友人Aはあんみつ(?)(っていうのか?)。

 

「美味しい美味しい」と連呼して2人とも食べながらしゃべった。

 

友人Aは、ここ数年生活が大変忙しくてあまり会ってゆっくりできない。

 

ま、そもそも中高同級生だったけど大学からは長い間会ってなくて、数年前にあるきっかけがあって再びたまに会ったり連絡をとるようになった。

 

(ちなみに、この 「はてな 」によく出てくる友人Mちゃんとはグループとしては重なっていない。クラス数の多い学校だったのでそんなこともある。)

 

でも今回急に私に連絡をくれて会おうといって時間をとろうとしてくれたのは、共通の友人Nから、私が仕事(非常勤だけど)を辞めた事とそのキッカケの一つが母親の体調不良で少し介護をする必要があるからだという話を聞いて、私を心配してくれたという流れだった。

 

いや、ワシの事情は全然大した事態ではないんだけど…。ま、ありがたい。

折角なので会おう。

 

むしろ数週間前、共通の友人Nからは、「この間Aちゃんの話をあなたから聞いて心配になったんで二人で会ってきた。すごい大変だね。今度三人で食事でもしようよ。Aちゃんの気晴らしになれば…」って連絡もらってて、ホントは三人で会えるよう調整しようかと試みたんだけど、ま、友人Nも大変忙しい仕事をしつつ子どものいるので急には難しく…今回は二人であったという次第。

 

Aは母校で働いている。教員ではないのだが、我らの恩師である美術のせんせーと時折校内で顔をあわせる機会があったので、私は毎月デッサン会で顔をあわせるその恩師から時折様子を聞いていた。

 

数年前のある日、せんせーが「Aの様子がおかしい。めちゃめちゃ暗い。なんかとんでもない病気とかになってるのかもしれない。同じクラスで仲良かったよね?会ってあげなさい」って言うんで会った。

 

当時本人もちょっとした病気が見つかって手術を控えているところだったけれど、それより数ヶ月前から配偶者が謎の病気で寝たきりで義理の母も同居で介護してて…みたいな事情が衝撃だった。

 

Aはとても落ち着いて、中学一年で会った頃と変わらない飄々とした感じを保ちながら事情を話した。

 

詳細は忘れたが、配偶者はある日突然大きな痛みに苦しみ出して検査を重ねて何度か手術しても回復も原因も分からず、ただずっと痛みが続いて寝たきり状態で、仕事も辞めたらしい。

 

車椅子で少しの手作業は可能っぽい。

リハビリは定期的にしてるそうだが、痛みも下半身の動きも特に進展はみられず、当然気難しくなり会話にもなかなか気をつかう感じ。

 

この日も外食予定と告げて出てきたものの、多分配偶者は気分を損ねて博物館に入った直後、電話をしてきて夕飯は諦めて急にAは帰ることになったのだ。

 

美術展をみてる場合ではなかったかな?

でも折角Aが割引券用意してくれたしな。

思いのほか丹念にAは仏像を眺めていたしな。

 

配偶者の母親は以前から介護が必要でそちらの世話も自宅でしていたものの、最近入院して今は家にいないらしい。

ちょっとだけラクになったのか?

 

日本人の平均寿命の話になった。

Aは、まだそんなにあるのかという考えを押し隠した顔をしていた。

 

Aが仕事をしていて本当によかったと思う。経済的な意味でも、家から物理的精神的に離れている時間を確保できる意味でも。

 

配偶者が寝たきりになり数年。さすがのAも精神的な限界に近づいていると思った。

 

「よく逃げ出さないよ。すごいよ。逃げ出しても全然いい状況だと思うよ」と私は言った。

 

離婚しちゃだめなのか?

もうこんなに頑張ってきたんだから、後は勘弁してもらっちゃダメなのか?

 

次に会ったら、私はそう言ってしまう気がする。

 

「そろそろ気がふれそうだ」というような事をAはぽつりと言っていた。

 

Aは両親の反対を押し切って結婚したそう。どうやらこの状況も親には伝えていなさそう。

 

中学に入学してわりとすぐの頃、たくさん電車を乗り継いでAの家に遊びに行ったら、Aのお母さんが家の敷地内や竹藪の筍を2人で掘りなさいって言って、シャベルを貸してくれた。

掘った筍を持ち帰ったら母親が猛烈に喜んだ。

 

中学一年で出席番号順で決められた最初の席に着いた時、Aは自分の前の席でクラスで最初にしゃべった。

次に話したのは自分の右隣に座っていたNだった。

 

AとNと3人で何か美味しいものを食べに行こう、と今、日程調整中。