じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

観察する能力について。

無事、グループ展(友人の店での企画展)「猫展」が始まった。

 

搬入陳列の日、前夜のアルコール摂取による寝不足のせいで頭がぼーーーーっとしてて、折角久々に関西から来た絵描きの友人とはあまりちゃんと話せなかった。

反省してたワシに友人はちゃんとワシが好きそうなお土産をくれた。

 

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ビールに超合う。ちゃんとしば漬けの味がする。元々ワシがしば漬けや柿の種が好きな事、ビールに合うツマミが大好きである事ををきちんと把握している友人、優秀。

 

美味しさに感動した事、まともに喋れずに反省している旨をすぐに親指で書いてお送りした。

 

ワシももっと友達が好きなモノをちょいちょいあげて喜んでいただける人間になりたい。

 

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(近頃、ダイエットの必要性を真剣に感じているのに、素敵なツマミやお菓子との出会いが止まらない。恐ろしき運命…。)

 

相手が喜ぶものがわかる、というのはやはり「観察力」が高いということなのだろうと思う。友人は流石絵描きだけあって、よく観察できているんだなって思った。

 

搬入日の後日、「猫展」開催中の店主である友人Fさんは、先月我々がくっつけたと言っても過言ではないカップルの結婚式を機に、ますます月下氷人活動についても余念なくやっていることを教えてくれた。

 

Fさんはキャリア上(←ハードな地域で公立中学校教員~副校長を定年までやっていた)やはり相当人を観察する能力に長けているな、と思う。

「こういう人とこういう人を会わせてみた。今、こういう反応があって…」的な報告を毎度私にしてくれる。

 

世にはたくさんの婚活希望の方がいる様子。ま、自分の周囲にも多少いるけども。

 

今回も何例か新しい進行中の組み合わせの報告を聞きながら、「しかし、どうしてみんな自分の事を棚に上げて相手に高い理想を求めるのでしょう?」とワシは口に出した。

 

50代女性「年下でもいい」←いや、逆でしょ? 年上の人の方がまだ、50代を受け入れてくれる人が多いと思いますよ。

 

40代男性「子どもがほしいから若い人でないとダメ」←そこそこの収入がある事以外に同世代からみても魅力がないから未だ独身なのに若い人が相手にするだろうか。

 

30代女性「特に問題はないけどもう少しトキメキもほしい」←今まで付き合ってたチャラ男が嫌で、早く結婚したいから誰か紹介してくれって言ったんですよね? あなたがトキめくタイプの男は結婚に向いてないってわかったんじゃなかったのけ? 

 

「自分を客観的に正しく観察できたらとてもじゃないけど言えないような希望ばかりみんな言うよね? ま、だからなかなか簡単に結婚までいかないのかもしれないけど」

 

「まあ、そうね」とFさん。

 

一度紹介した後にあまりにも無謀な理想を唱え出した人とかには、その後積極的には紹介していないらしいが。

ま、そもそもできないよね。バランス的に「なんでこんなの自分に紹介するの?」って相手側が思っちゃうもんね。

 

でも、露骨に「あんた、そんなに贅沢な事言えるようなスペックじゃないよ」みたいなドスで刺すような事はFさんは言わないみたい。

オブラートに包んで遠回りに示唆して、本人自ら気づくのを待つスタイル。

 

ま、確かに自分も相手が生徒だったら(婚活問題以外の問題としての妄想だが)、露骨に本人のダメなところを指摘するような形はとらないかも。

本人発信で問題点に気づいてくれるような言い回しをしちゃうな。

言われるだけじゃ意味ないもんな。自分が現実を心から感じ取れないと。

 

そっか。定年超えて5年くらい経つFさんからしてみたら、婚活希望の周囲の人たちはみーんな生徒みたいなもんなんだな。実際最初の教え子はもう57歳くらいだもんな。

 

みんな一所懸命仕事して生活して幸せになりたくて、店に来てFさんに常日頃の話をして、中には「結婚したいんですよぉ」って言う人がいたら、そらぁFさんは「この人とこの人、合うんじゃないかしら? どうかしら?」って活動もし始めちゃうよね。

先生は生徒の希望に添いたくなっちゃうもんだもんね。

 

先月結婚した二人の話題になった。

「あの二人はどっちもどっちなところがあるからいいのよ」ってFさんは言ってた。

 

「どっちもどっちだって、お互いにきちんと自分を認識できているから、なんとか(今後の結婚生活も)うまくいきそうな感じがするんだと思うなあ」とワシは思った。

 

己を正しく認識できることは大事だな。

 

ワシは人生の前半を食べ物のコトばかりを考えていて己への観察分析をとても怠けていたように思うので、今後もっと力を入れていきたいものだと思ったでござる。