okkoさん(id:okko326)さんのところでとっても美味しそうなウニをみて、亡きチチを思い出した。
チチは異様なウニ好き。そして異常なくいしんぼう。
幼少の頃、よくチチにおかずをとられて怒りで朝からわめきちらしたり、時にお茶の間の壁を削り出し恨みをこめてチチの名と「のバカ」という文字を彫ったりなどした。
そう、ワシも結構なくいしんぼう。
ワシの大学時代、既にチチは二度目の脳溢血で倒れた後で後遺症のため半身不随。だが食欲が衰えることはなく、夕飯に出ていた豪華な大量のウニをガシガシと食べていた。
当時、食べ盛りがとどまることを知らずに困っていたワシもガシガシと食べ出し、気が付けば全体6分の1くらいの最後の分をチチが一気に口にいれた。
仕事の合間にやってきた、まだ食べていないハハは大音量で激怒した。
多分人生で一番怒ってた。もう気が狂っちゃたのかな?ってくらい。
そうハハも猛烈なくいしんぼう。つまりワシはくいしんぼうのサラブレット。
最終的な結論としての叫びは、
「あんたたちには人の情ってもんがない!」
ごもっとも。チチはおかしなヒトだった。そしてワシは内面がチチによく似ていた。
でもその後、常にハハのためにおかずをきちんと残すようになったので多分ワシの方がチチよりは人としてマシなはず。(目くそ鼻くそ。)
チチはその後もワシがバイト代で買ったコンビニの三連プリンを3つ一気にこそっと食べてしまうヒトであった。くりかえし。そう何度言ってもやめない。
クレイジー。ちなみに大変やせていた。異常。
生まれた頃から小学校4年まで、そんな思いやりないチチとその両親とハハの折り合いはとても悪く、毎日四六時中怒鳴り声が響き渡る家庭であった。
正確には常に無口なチチ、家では寡黙なソフ、ずっとわめいているハハとソボ、何か話しかけても相手にされないので大変無口になったワシ。(あ、今はどちらかというと対外的には饒舌です。)
常に怒り狂ってるかグチをこぼしているハハとソボがいる家の中というのは大変落ち着かないもので、結構生きた心地がしなかった。ナゼかワシを「殺す」とかいう物騒な話とかこそこそしたりしてるんだもの。言葉のアヤでも勘弁してほしい。
大人達が仕事で店に出て、一人で生活エリアにいる静かな時間の方が好ましかったのではないかなと思う。
子どもの頃から好きな色は青。
とくに好きなのは Winsor & Newton の油彩のターコイズブルーとインディゴ。
青は静かな色だから好きなのかもな~と色彩学の本などを読んだ時に思った。
美味しそうなウニのネタからチチを思い出したら、好きな色が好きな理由について発想が飛んだので書いたのだが、なんだかちょっと暗い感じになってしまった。
そうでもないか?
子ども時代、家族といる時はちょっと「地獄だな」と思っていたが、家の外ではお友達がそれなりにいて結構ちやほやしてもらえて、家では結構いいもんをたくさん食べれて、一人の時は好きな本やらマンガやら読みまくってお絵かきしまくって…と自由にできる時間も多く、わりとシアワセな子どもであったとも言えましょう。
今週のお題「わたしの好きな色」