しょんぼりしている時間も惜しいので、本日は絵の資料にする写真を撮りに出かけてきました。
昨晩、毎年出している絵の公募展の結果がでまして…イロイロ悲惨な感じでした。
例年どおり何の進歩もない「タダの入選」です。
3点出したうち、一番なんにも考えずに一番時間もかけずに描いた1点が入選作として選ばれてしまいました。
あとのダメだった2枚にかけた、描くまでのエスキース上の試行錯誤やら長い時間をかけた描き込みやらは一体なんだったのでしょう…いや、単なるムダだったから…と、しょんぼりしていたのであります。
で、まあ、イロイロイロイロイロイロと考えていたわけです。
もう、ココに出すのはやめようかな…とかなんとか。他にもイロイロ。
そういえば、以前は「入選すればいいな」ってくらいの気持ちで描きたいモノを描いてココに出して審査結果を待っていました。
でも何度か入選して、会期の初日の作品研究会などで、顔見知りになりお話するようになった会員さんとかが、「入賞」を意識した作品を描いては?というお言葉をくれるようになったりして…
決定的だったのは4年前、恩師に「残念ながら今回は入賞ではありませんでした」といきなりメールをもらったとき…「ああ、先生、今まで本人は意識もしていなかった入賞を、してほしいって思ってたんですね」って思って以来、「入賞できたらいいな~」とか思うようになっちゃったんですな。
この恩師、ワタクシが大学受験の時も、本人は家庭の金銭的事情で進学できないかもしれないし…とかあって勉強や実技対策に全力を向ける意志を持てず更に受験当日は体調崩してふらふらになっていたようなダメ生徒なのに、実はこっそり湯島天神に絵馬をかけに行ってくれていた、なんてことを後から知って…でも先生の母校の第一志望に落ちちゃって浪人も許されなかったので受かった第二志望に行っちゃったダメ生徒というオチを含め、「かつて裏切ってしまった期待に1回くらいは応えたい」と思ってしまったようです。ワシ。
でも、まあ、ちょっと先生の期待は、横においておかせてもらおう、という気分になりました。
ま、そんなにうーんと期待してるわけでもないと思うし。
だって教え子でソコに出品してる人、他に何人もいるし~。
どこの会にも「こういう作風が入賞しやすい」とかあって、正直ソコの傾向と、自分がめざす作風はたっぷりズレておるのです。はっはっはっ。
恩師もそれはわかっているようで、ここ最近、入賞できないことについて残念そうに語るものの、「他のコンクールとかにどんどん出せ」と、くりかえし言います。
多分もうちょっとワシにあってるトコロに出す方が可能性あるだろう、ってことなのだろう、とも思ってみたり。
そんなわけで、他のに向けて一所懸命描かないといけません。
で、どうやら、自分の描きたいように描いても、この「自分の作風とは傾向があわない公募展」でも「入選」はできるみたいだし…
もう、今後はいつも出してる公募展にも他のトコにも、ひたすら好きなように描いて出せばいいや、と開き直れました。
大学時代に「ああしろこうしろ」と散々かけられた強力な呪いの後は、「いつも出してる公募展に入賞するには、ああしたらこうしたら?」の呪いに、いつのまにかかかっていたようです。
つまり、やっと長い呪いから今日、ときはなたれた気分なのです。
ああ、だいぶ気がラクになりました。
皆様と、絵の相談にたくさんのってくれてるお絵かき友達のおかげです。
しくしく(←うれし泣き中)。
ありがとうございます。
で、今日、撮ってきた1枚です。↓