こんなステキなのをやっていますよ情報をokkoさん(id:okko326)よりいただきまして行ってきちゃいました。いつもありがとうございます。okkoさんっ。(おじぎ)
ホントは、着物で行くと割引です。いや、もう長らく着物を着てない上に美術館や画廊をハシゴ予定だった私はいつものジーパンです。
たしかに展覧会の表題どおり、男性はクールに描かれているのが多かったです。
やはり日本男子はへらへらしないのが美徳なんでしょうか。
でも池田輝方の夕立の談背はちょっと憂いを帯びて表情をしていたり、情緒が感じられて妙に印象に残りました。
(↓ モノクロちらしからですみません~)
↑ 特に左のおにーさん。「どーした?」「何があったんじゃい?」という感じで勝手にいろんなドラマを想像して気になるわけでございます。
「あ、これはこういう状況の絵なんですね」と解りやすい絵よりも「これはこうなのかな?ああなのかな?」って妄想くり広がる絵が自分は好きなのかも、と思いました。
でも、左のなよっとしたおにーさんよりは、写楽の役者絵とかの方が好きなんですけども…。
そして…やっぱり…予想以上に女性を描いた作品に非常に見ごたえがありました。
特に驚いたのが伊東深水。すばらしいのがたくさん!!
ああ、だから深水ってこんなに評価高いんですね。今まではたまたまちょっとしょぼいの(←暴言!)しか見かけてなかったんですね、私。本当にすみませんでした。
深水さん、すごいです。と、まあ平伏す気持ちで見てきました。
そして改めまして上村松園ってすごいんだな…と、当たり前かも…ってことを思ってみたり。
だって構図、配色、描写、完璧だよ!って私に言われたくないですよね…すみません…。
でも、以前国立近代美術館でみた松園の作品ばかりの展覧会ではわからなかった松園のスゴさが他の作家の作品と並べられた中でみたことで改めて強く感じられて衝撃的だったのでございます。
鏑木清方もやっぱりすごくよかったです。大人しい色と柄の着物なんだけど、帯が市松模様で超オシャレ。おしゃれさの一位はやはりこの鏑木清方の「伽羅」でしょうか…。そう題名からも匂い立つような美しさ。ぬう…。
あと、気になっていた小倉遊亀さんの「舞う(舞妓)」と「舞う(芸者)」もよかったです。かわいらしいポーズも完璧。大作なので着物の描写にも見ごたえがありました。
で、まぁ、今回の一番気に入った男性と女性はどの絵だったかな、と振り返ってミュージアムショップに行ったのですが、気が付いたらこの2枚の絵ハガキを買っておりました。↓
左は小林古径の「蛍」、右は鈴木春信の「梅の枝折り」です。
うーん、左の三白眼ちょび髭オヤジとか基本的には全然好みではないんですが…。
絵全体のステキさにやられました。
やっぱり古径ファンなのか、ワシ…と思った次第です。
遠目でみると単なる白っぽい着物かと思いきや近くでみると物凄い細かい模様が描きいれられている着物とか、御簾からちらっと覗く美しい女性の装束、丁寧に描かれた小さな蛍達、繊細なラインだけれどカッチリしっかり描かれている牛車とか非常に好みなのであります。
いや、女子の顔を見るのを目的に蛍を放つスケベジジイの絵、という気もしなくなくはなくないんですけど(←どっちだ!!)。伊勢物語にケチつけてもなんですしね…。
右の絵はやっぱり肩車にやられたのかな…。アクロバット好き?
小柄な若い女子とはいえ、人の肩に乗るのは大変ですよ。載せる方も大変ですけど、乗る方にも技術が入ります。と、女子を肩に乗せたり、女子の肩に乗ったりしたことのある私はイロイロ気になりました。
放り出されてる履物も倒れっぷりもいい感じです。
そもそも「花と女子」…これがあればいい!って感じも…。
結局ちょっと面白い絵が好きなんでしょうか…。みる分には。
ドラマがある絵はわくわくするんですねぇ。
さてさて、おまけの山種美術館のカフェ椿デビューです。↓
私が食べたのは、こちら「敦盛」です。↓
「敦盛」を舞う信長の絵にちなんだ和菓子のようですが、色は信長の小袖の模様からきてるようです。さわやか!
黒糖風味大島あん、って書いてありましたが、とりあえず餡子です。
歩き回って小腹が空いた私の舌にしみました。
友達が食べたのは、「花氷」(葛風味錦玉羹・練切り)と冷抹茶です。↓
花に囲まれた女性の絵がモチーフになってます。
うつくし~っ。
今後修行をつんで、ほいほいと着物でココに来て割引料金で美しい絵を堪能し美しい和菓子を優雅に味わうマダムを目指していきたいものだと思いました。
えーと10年計画くらいで…。
でもその前に…次に行ったら、小林古径の「三宝柑」をモチーフにしたという「三宝柑シャーベット」を食べたいと思っております。