じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

ジャン・フォートリエ展(東京ステーションギャラリー)

わりと生理的に好き、フォートリエ。

質感とか色調とか、非常に好みです。

 

でも、有名な人質シリーズとか、とても怖いと思う。ゾッとする。

だが、絵でゾッとするって凄いと思う。

 

チラシになってる「人質の頭部」(1944年)↓

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戦争体験を経たからこその怖さだと解釈する人もいるやもと思うけれど、別にそれだけじゃないんじゃなかろうかと以前から漠然と直観的に思っておったのですが、今回、その印象を更に深めました。

 

いや、戦争は大きく深いモノをこの作家に残したんであろうとは思いますが、戦争行く前から、世の、人の、恐怖、哀しみなんかをガッツリ捉える人だったのでは?と1922年に描かれた「管理人の肖像」↓ を見て思いました。

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↑ 強烈な気がします。この執拗さが嫌いになれない…。

 

でも、やっぱりずっと後に描かれた、この辺りの作品がものすごく好きです。

「黒の青」(1959年)↓

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本物は更にぐっと美しいです。

 

他、「ああ…いい…」と思った作品が日本の美術館所蔵だったりすると、ものすごく偉そうに「やるな…大原美術館」とか思ってきたりしました。

 

(おまけ1)

ところで、ここの美術館もそうですが近頃やたらと展示室から展示室への移動が階段になっているところが増えたような気がする。

手すりに捉まりよろよろと階段を降りる老人や、「階段を利用できない方はスタッフにお声をかけ下さい」的な張り紙をみて、なんだかなぁと思いました。

いや、都内は土地が高いから平面で広く展示室とれないよって話なんでしょうけれど…。

元気な自分は構わないけれど、どんどん老人のお客が増えている美術館でそれは多くの客に不便を強いていることになると美術館側は考えないんじゃろうか、と思いました。

階段のすぐ近くにエレベータがない作りのところとか、車椅子の人はちょっと気分的にイヤなんじゃないかな~なんて思ってみたり。

大体「スタッフにお声を…」の掲示の近くにスタッフいなかったし。

意外と美術館、バリアフリーな世の流れと逆行する殿様だのう、と。

 

(おまけ2)

この後、ちょっと贅沢に関西出身の友人と東京駅大丸内のイノダコーヒへ。

ワシが食べたミックスサンド(だったかな…)。↓

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↑ ハムがものすごくしっかりしています。そうそう、これがハムでしたね…と思いました。

実はこの日の前日本屋ですごく旨そうな写真満載のサンドイッチ本を見つけて買おうか逡巡した末、棚へ戻した。買ってもよかったか…。

 

お友達が頼んだフルーツサンド。↓

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↑ もちろん(?)ちょっともらいました。おいしかったです。

あ、いや、交換したんですよ。

 

友達は「でも京都の本店の方がもっとおいしかったかも…」と言ってました。

ああ…、京都で行きたい店が増えすぎて困るよう。(うれしい悲鳴?)

 

もちろんコーヒーも飲んできました。↓

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なんだかステキなカップ。ミルクピッチャーについてるマークもかわいい。

騙されてる?

いやいや飲食物は器のデザインも大事、ということで…。

 

近くのテーブルで食事を終えた、どうやら長く京都にお住まいだったらしい老夫婦さんと、京都から来たというウエイトレスさんが、京都についてトークを開始。

 

ものすごく話が弾んでいたけれど、ウエイトレスさん、仕事中なのに上の人から怒られないかな?とちょっと思ったんですが…、結構時が経っても誰も睨み付けにこなくて、三人ともとても品よく楽しく会話を続けられておったので「ああ、よかった…」と思いつつお先に帰りました。

 

やっぱり平和がよいです。