いや、登山をしてきたわけではございません。
ちょろっとロープウエーとかリフトとかに乗っかって上からの眺めをみてきた程度です。
でも両方別々で往復料金がかかるのね…とかリフトへの乗り換え時に天神平駅で気づいたオットは、「リフト片道だけにしない?」と言い出しました。
「ほら、リフトはちょこっとだよ。帰りは歩いて下ろうよ」とパンフをみせてきました。
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左上の天神峠駅と天神平駅をつなぐリフト部分、この分を天神峠駅からピンクの点線にそって天神尾根を歩き、すぐに「ピンクの点線と黄色の点線(田尻尾根)と交わる」所で、ピンクの点線を選んで進めば天神平駅へ戻れるというわけです。
そうです。ピンクの点線をずーっと右へ行って頂上を目指すとか、無理ですから。
普通のスニーカーで高尾山と大山しか登ったことがない素人が。
ちなみにこの日は「谷川岳は曇りだよ。小雨だよ。霧も出ちゃうかもよ」という予報ばかりで、「どうする?」「ま、ロープウエーでちょっと上をみてくるだけでもいいじゃん」という及び腰な態勢でのぞみました。
でも、意外とよさげな景色でした。
天気予報はあくまで「谷川岳の頂上」に関するものだったのやも。
だが、頂上がどれだかよくわからないオットと私。
ええ、この写真、「頂上なの?違うの?」とぶつぶつ言いながらリフトを降りた天神峠駅付近より撮りました。すみません。
蝶とかいました。注意?
あと蛾っぽいのも。注意?
あとトンボがすんごいいっぱいました。こんな大量にみたのは小学校の時の遠足以来だな!と思ってみたり。
いや、トンボがたくさんいる場所に全然行かないからなんですけどね。
この写真よりも、もっともっとすんごいいたんです。↓
そんなこんなで天神峠駅周辺をふらふらした後、「じゃ、下りますか」ってことでパンフレットのピンクの点線を歩き出しました。
「どっちだ?」
「え?ホントにこんな道でいいのか?」
とか何とか言いつつ、他の人も歩いているのできっと大丈夫なはず…。
なんかこんな道だけど…。
道? いや、でも他の方向には進めないので道なはず…。
私には登山は無理ってことですか?
でも、もう歩き出しちゃったし戻るのイヤだし、ピンクの点線はすぐに分岐点に着くだろうしそこを曲がればすぐに天神平駅に着くはず…。
が、前日の小雨の影響か土はヌルヌルだったり、ひたすら激しい下りの道が続いたり…「やっぱりトレッキングシューズが必要ではありませんか?」とぼやきながらモタモタと進みました。
ああ、なんだかお腹もすいてきちゃったよ。
そうだよ、もうお昼の時間だよ。大丈夫?私。
とか、へこたれ始めていたところで、そうそう、アレを見つけました。
↓
そうです。臨時報告でのせちゃった、ガクアジサイであります。
わー。ガクアジサイだよ。
今年は絶対もうみれないんだよな、ってウジウジ思っていたガクアジサイですよ。
夢? これは夢?
いやいや、さっきからクリアな視界で山道歩いているから現実です。
ちょっと(かなり)機嫌をよくして歩き出しました。そしたらば…
またいた!!
さっきよりはほんのり青い。
うほー。
さらに。
またいました。さらに青い。
この青さ、相当好きです。
よくみると「そろそろ終わりなんですね…」という感じなんですが。
でも、ギリギリにみれてうれしかったです。
そんなこんなで空腹をごまかし、ついに他のピンクの点線と黄色の点線と交わる分岐点まできました。
やっと「さっき買った“谷川の月”食べようか?」とオットからお許しが出たので、食べました。
「多分、アレが谷川岳の頂上?」とか自信なさげに撮りました。よくみえてませんが。
味? 御想像どおり萩の月的な味です。
この分岐点後はかなり歩きやすい道に!
やったー。でも結構ぬめっていたので、一応慎重に歩きました。
分岐点の違う方向からは“ちゃんと登山の格好をした人々”がどんどん歩いてきて、どんどん我々を追い抜いていきました。
かっこえー。とみとれていたら、5mくらい先を歩いていた女子が音を立てて消えました。
えええっ!?
よくみたら道のすぐ横の草の中に沈んでいました。滑ったんですね。
結構すごい勢いを感じる音だったので「大丈夫?どっか痛いの?」と様子をうかがいつつ近づいていきましたが、ゆっくり立ち上がって普通に歩き出したのでよかったです。
彼女が滑った所に来たら、転んで沈んだ側の2歩先くらいはずずーんとガケっぽくなっていて、あとちょっとココまで転がったらちょっと怖いじゃないですか…と思いました。
ちゃんとした格好の人でも、下りの終盤疲れていたら、歩きやすい道でも転んだりするんですね。
いつものニューバランスのスニーカー野郎の私は気を引き締めなおして残りを歩きました。
天神平駅がみえてきました。
やったー。下りのリフト分、節約しましたよ。320円分ですが。
でも歩いたおかげでガクアジサイみれたんですもんね!
歩いてよかったですよ!
と浮かれながらリフト乗り場へ近づいていったら、最後にこれが。
↓
さっきまでみたガクアジサイとちょっと違う…花びらがギザギザしています。
これがかなり集団で咲いていて、この水色っぽいのからもっと色が薄く白に近いのからピンクがかかったのまで、わわわーっと集まっていました。
これがかなり「ひらひらしてて色も淡くてピンクも混じっててメルヘンなテイストのガクアジサイだなぁ」と思ったのであります。
ただ…先ほどまでのガクアジサイ達よりも、より終盤を迎えて元気のない姿のモノが多かったので、写真は比較的元気だったコレだけで…。
で、まぁ、「おなかへったよ!!」となりまして。
「でも、もう2時半だよ…。夕食はそんなに遅くないよ」
「あんまり食べちゃダメだね…。どうする?」
と協議の結果、とりあえず、コレになりました。
↓
ミニカレーとぶどうジュースです。
どっちもかなり美味しかったのですが、空腹補正、景色補正が入っているかもしれません。
そしてここで飲んだ谷川岳の水がめちゃめちゃ美味しかったです。
実は道中水筒から飲んでた水も、関越の谷川PAで汲ませていただいた谷川岳のお水だったんですが。
やわらかい味ってこういうことか!! と感動しました。
長くなってしまいましたので、興奮の晩御飯ネタは明日に続きます。