三連休中、神奈川県の箱根芦ノ湖近くにある成川美術館へ行ってきました。
以前からそのうち行くぞ…山本丘人の「地上風韻」が展示されてる時に行きたいぞ…と思っていたんですが、今やってる展示で出てますよ、9/16までですよ、ということをはてなの 1Yottan(id:Yottan)さんの記事で知りまして、大慌てで行ってきました。
(1Yottanさん、大感謝中です。いつも素敵な記事をありがとうございます。)
でも…やっぱり秋の三連休に箱根へ車で向かうのは結構無謀でした。
芦ノ湖近くはかなりの渋滞ぶりで…、どうにかその後の予定に響かない程度の時間で着けてよかったです。
基本的な入館料は大人1200円。まぁあまり大きい美術館ではないし妥当なところ?
インターネット割引がHPで見つかったのですが「印刷して」と昔風な(?)ことが書いてあってドキドキしながら入口で見せてみましたところ「次回からは印刷して下さいね」と言われつつも200円割引してもらえました。ほっ…。
でも、今時、提示だけでOKのところも多いし、紙の無駄な気もするし…印刷しなくてもいいようになってほしいなぁとちょっと思いました。
美術館展望室からの眺めは素晴らしいです。
iPhoneですみませんが。↓
箱根は大混雑でしたが、この美術館の展望室やカフェは空いていてゆったりした椅子もあり、ここでのんびりできるだけでも立ち寄るのによい所かも~と思いました。
そして…カフェの方曰く、午前中はもっと天気がよく素晴らしい眺めだったとか。
展望室の一角にはかなり凝ったカレイドスコープの展示もあり、「まだ目的の絵みてないのに…」と焦りつつも、ついつい引き寄せられて全部覗いては回す作業を…。
まずは最大の目的、「地上風韻」が飾られている「五山展」をしている展示室へ。
チラシですみません。↓
実は5人中、山本丘人だけ長く知りませんでした。(恥)
何年か前に新聞で「地上風韻」を見て、本物みたいな~と思って名前を覚えました。
山本丘人、上の「星空の牡丹」の本物も素晴らしく、他、展示されていた「残春」(←桜の花びらの散る様が素晴らしいんです)、「花と門」(←鎌倉の明月院のアジサイがけぶるような空気の中に浮かび上がっていてスゴイんです)…どれもよくって、図録があったので買ってしまいました。
で、「地上風韻」は見開きで載っていてうまくとれなくて…すみません。↓
うまく言えないんですが…好きだなぁと思いました。
静かで寂しいような明るいような、なにかと断定的にはっきりとしていないところも好きなのかも…と思いました。
いや、加山又造の強さや華やかさもいいなと思ったんですが。
でも杉山寧の押しつけがましくない丁寧さみたいなのもいいなーなんて。
なんでもいいんかい!と自分にツッコミつつ、二階の「矢谷長治展」へ。
色数が少ないけれど、だからといって手抜き感なんて全く感じず…大きなストロークだけれど雑な感じもなく…、ぱっと見はかつては自分があまり好まないタイプの絵にみえるけれど、本物をみるとそうじゃないのね…という感想をもちました。
思わず会場にあった「矢谷長治・語録」のA4用紙をもらってきてしまいました(笑)
中に、『マチスが、フランスに学びに来た猪熊弦一郎に、世界で一番いい絵の具を使っているのは東洋画なんだから、すぐに日本に帰りなさいと言ったそうである』という一文があり、ああ…最近とみに日本画に興味が湧きたってしまうのはそういうこともあるの!?と思ってみたりしました。
や、単に日本人DNAのなせるワザなのかもしれませんが。
文化や価値観が美意識にも深く関わるのは当然なわけで、自分はめっきり日本人的思考や感性をもっているのだから、日本画にひかれるのも当然なのかしら?とかとか。
いやー、成川美術館、よかったです。
また箱根に行く時には寄れたら寄りたい~と思いました。