なんだかほぼ毎回行ってる山種美術館、頼むから早く年間パスポートを作ってほしいです。もしくはあの「インターネット割引」を印刷しないと割り引かないってのをやめて、スマホ画面をみせるだけでOKにしてほしいです。印刷って…紙のムダでは?
なんて文句を思いつつ、「今回こそは我慢しようと思ったのにな~。Mちゃんたら用事と用事の間の時間つぶしに呼び出すんだもの~。しかもたまたま行ける日に~」とか思いながらいそいそと行ってきてしまいました。
だって、東山魁夷の中でも特に好きなコレがあるから…。↓(毎度、チラシ画像で恐縮です)
よくわからないけど好き。ま、白とか青が好きってのもあるのかもしれませんが。
じんわりと色調が細かく違うところとか。屋根の形が似てるけどそれぞれ違うところとか。すごく静かなリズムを感じるみたいなところが好きなのかな~。
きっと現実に寄っているから出てくる現実の真理のようなものが漂っているんじゃないかなぁと何となく思う。
いや、現実に寄り添っているはずという確信はあるのです。
それはこの作品↓ と、そのための大量の下絵やスケッチをみたらわかるのです。
ああ…本物の輝きが全然わからない画像で恐縮です。
この絵のそれぞれの岩を何度も描いた下絵もたくさん展示されていました。それらのちゃんとしていること! すごくちゃんとデッサンされてましたよ。完成図ではあえてのざっくりな岩になっていますが。
そんなわけで「年暮る」もきっと基本的には現実の景色に添って描かれたものだろうと思っておるのです。
というか、結構具体的にどの場所からみて描かれたかという表記が各キャプションについていたので(←なんて親切でステキなサービスでしょうか!京都好きの友人Mちゃんも興奮!)きっとホントにそこから見て描いたんだと思うのであります。
あと、印象深かったのが、これ。
ああ…とぼけた色で恐縮です。
ホントはもっと…。ううううう。
とにかく、「こんな緑も使うのね」と思ったというか。
タイトルどおり春の静けさを感じてうっとりでございました。
そして、チラシを見た時から気になっていた、コレ「北山初雪」。
ホントはもっと青みがかっていて美しいのですが…。いや~ステキでした。
コレは川端康成に贈られたものだとか。
そう聞いちゃうとなんだか川端康成の作品によく似合うような気がしてきたり。
つーか、私のお気に入りの「年暮る」を含む「京洛四季」の連作は川端康成に勧められて着手したんだそうで。
「京都は今描いていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいてください」とか言ったんだとか。
んまーっ。川端さんったらよい事いうなぁ。実はちょっとロリコン?とかイロイロ怪しい人だと思っていてすみませんでした。
あ、あと、東山魁夷の先生にあたる川崎小虎(のちにオクサマの父)の作品(「初夏」「草花絵巻(春・秋)」)もあって、これまたとっても爽やかな色合いでちょっと日本画離れしている感じで新鮮で素敵でした。
図録を買おうか悩んだけど、レジの長蛇の列に挫折。
次回行ってまだ売ってて気が向いたら買うことにします。
(おまけ)
Mちゃんが連れていってくれたお店(「ぴえにゅ」ってネーミングはどうなのかとちょっとだけ思う…)のランチであります。↓
Mちゃんが「来ると絶対頼んじゃうの」と言っていたので迷わず頼んでしまったワタリガニのスープビスク。
むふふ。
トッピングもあります。↓
これがまた! 入れたらびっくらするほど味が変わって、こりゃまた美味しい。
うーむ。さすがですよ、Mちゃん…と思った次第です。
もちろん、パンだって美味しい。↓
こういうふつーなフランスパン、大好き。ええ、ふつーの人間ですから。
だが、おかわりは自重。
私の後ろにいたマダム二人は二人ともパンのおかわりしてたけど我々は自重。
というか、スープもメインも結構量があって我々は大満足。でもMちゃんの背後の団体マダム達(保護者の集まり?同窓会?という謎の人々)はデザートも付けたコースにしていた。もしかして私たちって実は同世代の中では少食なんじゃないの!?それとも恵比寿界隈のマダムが特別なのかしら。
そしてマダム達って結構声が高い。Mちゃんが別に不快という意味ではなく驚いていた。我々はよくしゃべるけどわりと静かなのかもね。飲んでる時はもうちょっと大きな声が出せる気もするけど…ランチタイムは音量も自重しちゃうのね。中学時代礼法の授業で食事のお作法とかうるさく言われた呪いの名残りかしら…。
なんて思いつつ、
牛ランプステーキ、付け合わせも美味しくてニコニコして食べてきました。
「夜もそんなに高くなくてすごく美味しいのよ」って聞いたので今度夜も行きたいです。ああ…でも次回の山種美術館のついでにやっぱりランチを食べに来てしまいそうな予感です。
ん?もしかして…(おまけ)の方が…長い…?