じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

教えたい人

「教えたい人」がいる。

 

バレエのクラスで定期的に顔を会わせてて、他の稽古場で何年も前から知っている。

「や」さん、てことにしよう。

 

「や」さんは専門職的なパートで長年してたんだけど昨夏頃から別の仕事を始めた。

 

「〇〇式マッサージ」を教えるという仕事。

マッサージをしてあげる、マッサージ師ではない。マッサージの方法を教える仕事。

 

その「〇〇式マッサージ」は創始者が講習会を開いて料金を取ってやり方を教えて…講習会にはレベルが何段階かあって、徐々にランクが上がっていって、まずこのランクまで受講終了したら、人にお金をもらって教えて良くって…的なシステム。

 

なんか、ちょっとだけ、怪しげな商売風だなって説明を聞いた時に思った。

 

そのマッサージ、効果があったって友人から聞いたので、基本のやり方だけ教える会に一度だけ参加させてもらった。

自分にはそんなに効果を感じられなかった。

 

自分が参加した時に一緒に参加してた、「自分がたまーに行くバレエ教室の生徒さん2名」はその後も月に1~2回、「や」さんからそのマッサージ講座を受け続けている。

 

グループLINEを作成されて、一応そこに入っているので動向がわかるのだ。

受講者もわずかに増えてるっぽい。

 

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「や」さんは昨秋パート勤めをしていた職場が閉じたのを機に同業の新しい職場は探さず、この「〇〇式マッサージ」を教える仕事を増やしていこうと思う、と言っていた。

 

ふーん。ま、いざとなれば本業のパートはすぐに見つかるだろうし、いいんだろうな、って思ったけども。

 

そんな延々と教えることあるようなもんだと思えないんだよなー。

毎月受けてたら、一年もすれば「もういいかな」ってなりそうなもんだけどなー。

ま、自分には関係ないから全然いいんだけど。

 

それにしても、「や」さんは、そんなに説明が…教えるのがうまくない。

 今まで「教えること」を仕事にしてこなかったんだから仕方ないかもだが。

 

って、自分は「教えること」を仕事にしてたことが結構ある。

だから余計に「教えるのうまくないなあ」とか思っちゃうのかもしれん。

 

あんまり向いてなさそうだけど「教える仕事」がしたいんだな、「や」さんは、って思う。

 

自分は「教える仕事をしたい」と思ったことが一度もないので、自分から「教えたい」って思うなんて不思議だな、くらいな気持ちがする。

 

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「や」さんは40歳過ぎくらいからバレエを始めたそう。年数のわりにあまり上手ではない。

でもすごく一所懸命やってるし好きで楽しいんだろうし、趣味なんだからそれで全然いいんだと思っていた。

 

最近(ワシも主催者の先生を知ってる→)小さなバレエ教室の小さい子のクラスで、なんと「や」さんは「アシスタント」をしているらしい。

 

えーーーー。それダメだよー。なんで頼むかなー。N先生~っ。

いくら、小さい子を「ただ並ばせるだけ」とか「途中トイレに行きたい子を連れて行ってあげるだけ」のほぼ保母さん的な仕事だとしてもさ。

tonnbepadoburepiruettoもちゃんとできないんだよ…。

いや、ホントにちゃんとできてるって言えるのはプロだけなんだけどもそのう…。

 

で、この「アシスタント」情報を聞いて「なるほど。だからか」と納得した。

 

今、「や」さんとちょいちょい顔を会わせるクラスに初心者の「し」さんがいる。

「〇〇式マッサージ」のグループLINEに、この「し」さんが登場。

 

たまたま「や」さん不在の際、「し」さんとそのマッサージ講座のトークになり、他の登場人物の話題も前後してしていたせいで、ちょっと混乱した「し」さんは、「「や」さんがバレエを教えようとしてくるのが困る」という事をぽろっと口にした。

 

え? 「し」さんに「や」さんがバレエの動き方を教えるの?

自分もちゃんと正しく動けてないのに???

そもそも習いに行っている所で先生以外が教えるのってダメなんだよー。

 

今日やった動きで「これをやった次は何をしたっけ?」とか順番を聞くくらいはOKだけどさー。

 

 「し」さん曰く「他の(上手な)人にどうすれば出来るのか聞いてるのに、「や」さんが割り込んできて説明してくるんで困ってるんです。出来る人からの説明が聞きたいのに」とのこと。

 

うーむ。

 

なんと「や」さんはとうとうオトナ相手にまでバレエの動き方を教えようとしていたのだ。

マッサージのみならずバレエも教えたがっている。

 

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それにしてもなんで「教えたい」んだろ?

不思議だ。

 

「教える」と上に立てる気がして嬉しいとか?

「ありがとう」とか言われて嬉しいから?

 

ま、とにかくこの世には「教えたい人」と「自ら教えたいとは思わない人」がいるのだな、って、「や」さんをみていると最近思う。