風邪をひいて約1週間、だいぶよくなってきたぞよしよしとか思って、都内で用事を済ませた後予定どおり実家へ回ろうと電車に乗っていた途中、咳が止まらなくなってあわてて飴を口にほおりこんでどうにか止めた。
いかんいかん。
まだ治ってないじゃんか。
はあ…。
早く元気になって、バイト探しを復活させて美味いもの食べに行ったりしたいでござる。
サーモンの皮パリ マリネ…うんまかったなあ。
実家のハハはますます元気になっていて、己の血縁者への文句を言い続けていた。
冷静に聞いてればどっちもどっち。
どちらも幼稚なのだ、老人にもなって。
と、指摘ても相変わらず聞く耳は持たず己の非は認めない。
自己肯定感強烈でシアワセな人だ。
中年の頃から精神が幼稚なまま成長のないハハは体力が回復してきた事もあり、「愚痴は一回は聞くが同じ話をリピートするのは勘弁してくれ」と初めに言ったこちらの願いを無視して同じ話を5回くらいくりかえしていた。
しかも言ってる事がどんどん自己中で過激、強引に相手を殺人者くらいの悪人に仕立て上げて1人ブチ切れている。
やはり我がハハ、相変わらずクレイジー。
「病気になったからこんな文句ばっかり言っちゃって…」などと言い訳を始めたので、
「大丈夫です。ずっと昔、私が幼少期の頃からアナタは口を開けば周りへの文句ばかりです。同じ愚痴や人の悪口ばかり私に言い続けて生きてますよ。いくら人に文句を言っても不満は解消されないでしょう? 自分の気持ちは自分で処理するしかないのです。日記でも書いてはどうですか?」という提案をしてみた。
ハハは昔から金になる事以外の面倒な事をしないタチなので多分文字を書くことなどしないだろうが。
買ってきたという炊飯器も説明書を読んでセットをするのが面倒で部屋に放置していた。
ハハは実用書などは自ら読むので読解力がないわけではないと思うのだが、昔から説明書を読むということをしない。全ての説明書を読んだり何かをセットしたりするのはチチと私に押し付けるタチだった。
基本あまり頭がよくないのかな?と昔から謎に思う。
本人は勉強はできたというのだが、主観の激しい人なのでよくわからない。
興味の方向性も嗜好も思考も性格もチチとは似ている事が多かったのだがハハとはかけ離れているので理解が難しい。
「咳が止まらないので今日は早く帰らせてください」と言って今日のところはそっちは勘弁してもらった。
まだ古い炊飯器も一応動くし鍋でだって米は炊ける。
やはり昔からハハと会っていると大変疲れる。
だが定期的に文句を聞いてやらないとハハは不定不満が爆発してクレイジーな事を始めたりもするのだ。
元気になり始めている事もあり本日のハハの言い分もだいぶクレイジーであった。
今日は自分の不調を押してげんなりする愚痴を聞きに行ったのは正確であったと言えよう。
しかし疲れた。
さっさと亡くなったチチを恨めしく思いながら帰宅してマスクして少し寝て家事を少しした。
明日こそ通常モードに戻っていろいろやりたい。
いろいろやってたりしちゃダメか。