先々週、気の迷いとか勢いで一年契約の非常勤仕事を引き受けたのち「あ、これはヤバい」と察知して崎陽軒の弁当売り場へ吸い寄せられて行った。
帰宅後食事の支度をする余力もないほど切羽つまった時の崎陽軒。
ちっ。今日も横濱ピラフがねぇ。もう2年くらいくってねーよ。いつ売ってんだよ横濱ピラフ。と毒づきながら横濱チャーハンを買った。
作りおいてたピクルスを出してお湯を沸かしてスープを入れる。
喉が痛い。怠い。
これは完全に風邪のひき始めだ。
1週間前にものすごい寝不足で出かけた日からちょっと己が弱りだしているのを感じていた。極力動かないようにしていたし、相当セーブして生活していたのになんちゅーこっちゃ。
あーやべー。完全に体調悪い。と思いながらワシワシと横濱チャーハンを食べました。
問題なくいつもどおり美味しかった。
味覚はやられてないからアレじゃなかろう、なんて楽観視してはいけない。
アレになった人がくまなく味覚がなくなるのかなんて話は聞いていない。
無症状の人がいれば重症の人もその間の段階のさまざまな人がいるんだろう。
さて、コレは普通の風邪なのか?
今は4月に始まるかもしれない仕事の準備をすぐにしなければならないので、とにかくすぐに病院へ行って薬をもらって早く治さねばならぬ。
だが、病院へ行ってよいのだろうか? 平日ならそんなには混んでないかな?
混んでなさそうな近所の内科でも、軽症の風邪症状の人間はイマドキ家で自力で治してほしいというのが今の御時世だろうか。病院行く? 行かない?
逡巡しつつ「とりあえずもう外出する体力はねえ。寝る」と決意して、いつもは相当酷い風邪でも夕飯を作るのだが今回は仕事開始に向けてすぐに治さねばならぬという事情から「体調不良につき夕飯を作れません」というメールをほぼ初めて家族へ向けてうって大根の蜂蜜漬けを仕込んで寝た。
アレになったかもしれない人は、37.5℃以上の熱が4日以上続いて強い怠さや息苦しさがある人がかかりつけ医に電話で相談しましょうってことらしい。
怠いけど強い怠さってほどでもないし息苦しくないし熱っぽいけど37℃もないよ、熱。ってことで翌日も寝込んだ。
そもそも海外言ってないし陽性になった人と濃厚接触したって確証ないからきっと検査なんてしてもらえないのだ。検査したところで入院するような症状じゃないし。
一瞬37℃をちょっとだけ超える熱を記録したけれど基本37℃以下。だが怠くて起き上がっていられない。あれ? それって強い怠さなのか? よくわからん。
どんなに怠くて起き上がれねーと思っても、人間、舞台の本番じゃ走り回ったりジャンプしたり踊れるもんな、っていやそういうことじゃないのか。
大体熱はあんまり出ないタイプなんだよなー。
去年の秋に長引かせた風邪の時はめちゃめちゃ喉が痛くなったり咳も出まくったけどそんなに熱は出なかった記憶。怠くもなくてちょっとよくなっては動いてまたぶり返してを繰り返したもんじゃった。まあワシのよくやるパターンである。
今回はちょっと違った。
少し喉が痛くて平熱よりはほんの少し高い、37℃に近い熱。でも怠くて動けない。
うーん。これってもしかしてアレの軽い症状ってことなのかな?
どうしよっかな。病院に電話して行こうかな?
市販の風邪薬のコレもアレとは飲み合わせが悪いんじゃないかとかイヤそんなことないとかよくわからん情報がネットを飛び交っておる。
とりあえず友達が前に絶賛していた龍角散ダイレクトとか前からたまにお世話になってるので買い置きしてあった漢方の風邪薬(銀翹散)とか大根のシルがしみ出した蜂蜜とかを摂取しながら、ひたすら寝た。
大した熱でも大した喉の痛みでもないわりにはなかなか回復に向かわないので「これってやっぱ…アレなのか? アレなのか?」と思いながら、ひたすらお粥を食べたりバナナを食べたり寝まくったりしてどうにか症状を抑え込むことに成功。
そこに回覧板が来た。
周囲は足腰の弱ったお年寄りが多い事情から、うちはお隣ではなく数件先の御宅へ運んでおり、オットは今年どこの家へ運ぶのか知らないので手をアルコール消毒してマスクをしてワシが届けに出かけた。
80代の御近所さんに直接会わぬよう、そっと玄関先に置いてきた。
今年はほとんど花がみれなかった。
ホントは今年こそ醍醐寺の桜をみにいきたいと思っていたのだが。
本当に先の事は読めない。
次の春には絶対醍醐寺の桜をみにいこう。そして絵に描こう。
ま、その前に一年間、引き受けたお仕事をしなければ。
その前にその準備をたくさんしなければ。
仕事のスタートは延期につぐ延期で何日になるかわからないが、今の予定のままだと回復から2週間引きこもったのちのスタートになる。
うーん。もうちょっとスタートは延期してもらっても世間の状況的にはよいような気がする。近くの地方より妙にスタート早いのはどうなのか。
休校が続く弊害はイロイロあるとは思うけれど命には代えがたいと思うんだよなぁ。
花は散ってもまた咲くれど、人間は死んじゃったら生き返らない。
アレになったら後遺症が残るようだしさ。
とりあえず、外に出るようになっても自分がアレになった人なのかもという前提で広めないように細心の注意だ。
いや、なってないのかもしれないけども。