じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

最近の記録

4月から約10年ぶりに事務職を始めた。昔長くやってたところの出張所的な部署で。

出張所は少人数。正職員2人の所にパートの自分が前任者と交代して入った。

正職員は役職的に上下があり、下の人は隣の建物の担当で勤務時間中のほとんどを隣の建物にいる。つまり上の人と自分のほぼ二人きりで勤務時間を過ごす。

 

3月下旬に事前引継ぎに行く直前まで上の人は「定年まであと1年なんで異動はないはず」という読みをしていたが、引継ぎの前日に突然の異動発表。

本部から別の人がやってきた。

この周囲も本人もびっくりな人事はもちろん事情があり、簡潔に言うと本部から飛ばされてきた様子。

 

初日から「医者に発達障害だって言われたんです」と宣言してた上の人は「今まで全然違う所ばかり回ってきたのでココの仕事は全然わからない」と言いつつベテランなので一応本部の各所の知り合いに質問電話をしつつ仕事をちびちびと進行させていたが、月に一度の自分のメイン業務について「やれる自信がない」を連呼。

 

当初、「去年のパートの人もたくさん残業してたみたいなんでたくさん残業するつもりでいてください」と言われて「は?」となり、前任者に確認したところ「前任者は雇用時間を早い時間帯に設定していたせいで4月は夕刻に来客対応が多くそのために残業していただけでパートがこなす担当業務が忙しくて残業していたわけではない」とのこと。それを上に伝えたら「自分の今月の仕事が〆切までに終えられる自信がないから残業して手伝って」と言い出した。

 

そう言いながら全く関係ない全く急ぎではない案件にケチをつけ始めて、周囲や他の出張所の担当者などに順番にその案件へのいちゃもんを1人に対して何時間もかけて語り続けるという作業に没頭し始める上の人。次の日もまた次の日も。

 

このままでは月に一度の案件が片付かないしそうなると出張所で働く全社員の今月の給与が支給されねーな、と危惧して上の人のそのまた直属の上の人へ現況報告のメールを送った。

この上の上の人は本部にいるがかつて自分が本部で働いていた頃もそこそこに親しくしていた。辞めていた間もパート採用の情報交換のためにたまにメールで連絡をとったりしていたため気安く事情を説明。

 

その後も幾度かの危機的状況をすべて、この上の上の人とのメール連絡と隣の建物にほとんどいるもう一人の正職員(←この人も昔本部でちょっとつながりがあった人だった)に助けを求めまくり、日々求められていた理不尽な残業を回避、上の人がケチをつけ大騒ぎしていた案件はどうにか来年まで保留というオチにもっていってもらって、上の人は〆切に間に合うギリギリの日程から重要任務に取り掛かり始め無事出張所の人々の給与は出ることにおさまった。

 

「発達なんです」と言ってる上の人は、「他に急がなければいけないことがあるとわかっていても小さな事が気になって気が済むまでその気になることに取りかかり続けてしまう」というよく聞く症状を自分で説明しつつ、まんまそのとおりに行動。

そして何かに取りかかりだしたら「話しかけないでください」で全く他の急ぎの案件に耳を傾けることを拒否。

 

4月はパートである自分の担当業務が非常に多忙であり、上の確認を必要とするものがほとんどであるため、一つ一つの処理に無駄に時間がかかりなかなか大変であった。

 

さらに前任者が残してくれたそれなりに量がある業務の引継ぎメモは、量はありつつも全編ざっくりとしていたので、結局1つ1つ、他の部署に確認したり前任者へメールしたりとやたら時間をかけざるを得ず。

担当する業務が多岐にわたり過ぎているのですべてを詳細に説明する文書は作れなかったと前任者さんも言っていたし仕方ないとも思いつつ、まあ大変だった。

 

昨年のこの時期に、この上の人の直属の下についたパートさんは一ヶ月を待たずして「この上の人が酷すぎる!」と本部に訴えて辞めたそう。更にその前にも全く同じことがあったそう。他、周りからの評判も悪く急遽本部から飛ばされる、という形でこの出張所へ異動してきたというわけだ。

 

ま、3月の事前引継ぎの日に上の上の人がわざわざ出張所まで顔を出しに来た時に、「よろしくね。くみちょうさんにかかってるからよろしくね」と語ってきた時のその表情から、ワケありで飛ばされてくる人が上の人としてやってくるんだな、と覚悟はしていた。

 

発達障害と診断されている人、診断はなくてもその傾向が強い人は、かつての本部にもちらちらいたし、近年せんせー業務をしてた教室内にもぽろぽろといた。

特に最近のせんせー仕事ではそんな人々ともコミュニケーションをとらないわけにはいかない立場だったのでまあ基本的知識がないわけではない。

 

上の人は「発達だから」を言い訳にやりたくない業務から目をそむけたり、自分が気になる事ややりたい事ばかりをしたがったり、パートにやらせてはいけないとされてる内容の業務をパートに残業してやらせようとしたりする人なのだが、まあ全方位的に悪人なわけではない。ちょっとよいところもある。

なんかたまに私にちょっといいお菓子をわざわざくれたりします。

 

今月半ば過ぎ(上の人が重要案件を放置してどうでもいい案件に毎日取りかかっていた頃)、上の上の人が一度本部から足を運んできてパートの自分と上の人とそれぞれ個別に面談をした際、上の上の人は「もうあの人にそんな優しい態度で接してあげる人は本部に誰一人いませんよ~」とワシに言っていたが、優しいわけではない。

発達というものを本部の人々よりは少し理解しているだけだと思う。

 

100%悪人ではなくとも、パートにも他の周囲にも多大に無駄な労力を課すこの「発達なんです」上司の人、この人によって生み出された無駄な業務や疲労への対価をどっか(国?)が支給してはくれまいか、と思う4月であった。

 

でも、今、仕事なくて大変な人も多いんだもんね。

そうでなくても大変な人多いんだもんね。

 

ぶーたれないで知力を絞ってこの『「発達なんです」上司さん』とどうにかうまくやっていって残業はナシにもっていくようにして極力心穏やかにパートやって、家の事もサクサクやってちょこちょこ絵を描くって生活をしていきたいなと思うGWでありました。