じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

「日曜は憧れの国」円居挽(創元推理文庫)

結構前に買っていたのにやっと読んだ。

結構びっくりした。

あ、ミステリとしてのびっくりとかではなくて作風にびっくりというか。

 

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今まで読んだ円居さんの「ルヴォワール」シリーズとか「シャーロック・ノート」とかと明らかに違う雰囲気~。

ま、本の裏にあるあらすじ読むだけでもそんな気はしてたんだけど、が、そこからの想像以上にすごく「地に足がついた世界」でびっくりした。

 

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謎のレベルそのものがこれでもかってくらい「日常ミステリ」だってトコロも、今まで読んだ円居さんの作品とは「違うなー」って感じがしたけど、そうした部分よりも人物の描写の生々しさ度が違うなーって感じが強くいたしました。

 

ま、類型的な人々なのかもしれないけども、でも、ああ、こういう中学生いるよね、とすごく納得な人物を描いている。

 

なんか昔々「新本格ミステリ」の作家さんたちが「人間が書けてない」とか言われたって話をちょっと思い出した。

そんなことを言った人が読んだら、コレはどうなのかな?って。

コレは「人間書けてる」って言ってもらえるタイプのヤツなのかな?って

 

でも実は、人間が書けてても書けてなくても自分にどってはソコはどうでもいい。

ミステリとして面白ければそれでいい。

ミステリに「人間」求めてないのかも。

そう、なんなら動物の世界で起きたミステリだって楽しく読めそうだ。

 

普通の小説よりもミステリを多く読む自分はもしかして「人間」に興味が薄いの?なんてことをこの本を読んでちょびっと考えた。

 

ま、元々は「人間」より自分の「空腹」について思考がとらわれがちな、四六時中お腹が空いている「子ども~若者」であったけれど、流石に最近は空腹時間もとても少なくなっているので、昔よりは「人間」に全く興味がないわけでもないのかも。

 

登場人物4人が小説講座を受講する中、一番小説に造詣が書くことに熱意がある一人だけが「物語の続きを書く課題」を書くことができない、とか、なんだか興味深かった。

 

そうなんだよ。かけるようになってくると、すぐにかけなくなったりするよね。

とか、そんなところを読みながら、なんか別にミステリではない部分の興味で後半この本を読んでいたなーと思ったでござる。

 

この本はたまたまミステリ以外の部分で楽しめたからよかったんだけど…

基本「青春ミステリ」ってやっぱあんまり興味ないかもな…と思ってしまった。

「青春」に興味がないのか。

 

 

(おまけ)

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いただきもののお菓子。さっくさくでうんまかった。

さすが(バレエの)先生…。美味しいモノをくださる。

 

バレエの発表会で友達からもらったお菓子がまだまだ大量にあって、日々コーヒー淹れて味わうのに忙しい。なんちゅー幸せ者。

 

いや、でも、減量しないといかんのだ。次に向けて。着々と。