じゆうちょう。

美術展やら食べた物やら気の向くままにかいてます。

最後の文人 会津八一の世界 展(相国寺 承天閣美術館)

若冲の絵もあるみたいだよ」

どしゃぶりの天気予報をみた私に友人が言った。

 

相国寺同志社大の隣だよ」

おお、有栖川有栖せんせーの学生シリーズの舞台ではないか。

 

「行く!!」

 

何やら学際っぽい雰囲気の大学の横を傘をさして友人とガツガツ歩く。

洋風でオサレな建物にちょっとオサレそうな学生達。

 

有栖川せんせーのミステリの舞台は約20年前くらいだが、それこそ景気もよい時代なわけだし、登場人物達はほどほどにオサレなおぼっちゃま達だったのやも。

今後、読み返す時に妄想する姿をやや修正しなければならぬ。

 

自分になじみのある東の貧乏国立大学とのギャップを激しく感じたが、都心のリッチな私大とカナダの大学しかなじみのない友人には特に共感してもらえそうもないので無言で進む。

 

いきなり人気のない広々とした相国寺、登場。

 

ここの紅葉もおそろしく美しい。

樹々にほどよく間隔があり、幽玄な風情。

激しい雨のせいで人がいないため、ほとんど現世とも信じ難い空気。

観光客でごったがえす京都のど真ん中とは思えぬ。

 

うっとりしつつも大雨のために歩を止めることまではせず屋根を求めてのろのろと直進。

が、美術館にたどり着く前に「特別拝観中」も文字にひかれて、ふらふらと受付に吸い寄せられる私達。

 

法堂に入って天井の狩野光信の龍を見上げる。

おお、ステキ。

 

友達がやたらと見たがっていた天竜寺の法堂の龍よりも、私はこちらの方が好み。

シリアス風の方が自分は好みなのかしら?と考えつつ、必死に何度も手を叩いてみて「鳴き龍」を味わってみる。反響してるんだかしてないんだか微妙。

 

解説のオジサマが「ほら、出口から見ると龍の手がバイバイしてるみたいでちょっとカワイイでしょ?」と。

たしかに…。

やはり、近頃の私はカワイイもの好きなのか?

ま、いいか。

 

さらに「宣明(浴室)」も見学して何故か友人と大いに盛り上がる。

 

で、やっとのことで着いた「承天閣美術館」。

一応、企画展である「会津八一」コーナーもみる。

なんか、私にはよくわからじ。そのうちわかるのかな?

 

で、伊藤若冲鹿苑寺大書院旧障壁画「月夜芭蕉図床貼付」と「葡萄小禽図床貼付」をみた。

 

すーーーーーーーーーーーーーーーーーんごい、よい。

 

「月夜芭蕉図床貼付」は、ジャンルとか飛び越えている。

 

そして「葡萄小禽図床貼付」がとんでもなくかっちょいい。

もう、日本人はみんな見るべし。

いや、世界中の方々も見てうっとりしていただきたい。

 

もしかして自分は若冲わりと好きかな?くらいのことは今まで思っていた。が、

 

若冲の画面構成のセンスがとてつもなく好きかもしれん、と思った。

 

もう

 

ぐおーーーっ

うおーーーっ

くーーーーっ

 

とか、そんな叫び声しか出ない。

 

いや、美術館なので叫ぶのはこらえました。

 

きっと大雨でなかったら来ていなかった承天閣美術館

人生で初めて大雨に感謝いたしました。