始まってすぐに行ったのですが、思いの外、混んでいました。
「なめてたよ、ごめん!」とチケット売り場の列で思いました。
だってこんな気持ち悪い絵、そんなに観にくる人いると思わなかったんだもの。
って、来ているオマエはどーなんじゃ?って話です。
大学時代、絵画ゼミの先生が絶賛してた呪いが残っていたので、「なんだか観に行かないといけないような」魔法にかかっていたのでござる。
まあ色とか線の勢いとか自分も好きなんだなー、と再確認。
ベーコンのテーマは「生と死」だと思うんだけど、チラシには「ピカソと並ぶ美の巨匠」の文字。
そう?
ベーコンは「美」とかを中心には追求してなくないですか?
むしろグロテスクだと思うのですが。
グロテスクも「美」だって解釈なのでしょーか???
単にさ~、ベーコンの身体の描き方が写実的ではなくて、解体してる感じだから、キュビズムのピカソを思い出すな、ってことで、このフレーズなんじゃないのか?とか、いちゃもんを考えてしまうのでした。
ベーコンは額にガラスが装着されることで作品と鑑賞者を隔てたい、という気持ちがある人だったようですが、その隔たりって、ダンスの舞台の上と客席との物理的かつ明暗の隔たりを思い出させるなーと思いました。
てなことを考えていたら、会場では土方巽とウィリアム・フォーサイスの映像も上映されていたのですが、「モダンダンス部出身者」としては、「おっと、なつかしい!」というよろこびが。
でも、モダンダンスやらコンテンポラリーやら無縁な人からみると、きっと、すっごくヘンなのかも…と改めて思いました。
いや、ベーコン展とか自ら来ちゃう人は、別に違和感はないのかなー?
実は世の中、結構「ヘンなもの」に抵抗感ない人もいるのかしら…。
先週行った「モーリス・ベジャール・バレエ団」の公演は結構空席がありましたが。いやいや、それでも何日にもわたって公演があるんだからトータルで来る人数を考えるとスゴイです。
しかしなー、一般の当日入場料、1500円、高くない?
前売り買えって話でしょうか。