じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

六本木歌舞伎とか。

V6の三宅さんが出てた六本木歌舞伎「羅生門」、友人Mちゃんと先月末に行ってきた。

 

メタ歌舞伎って感じで、「羅生門」と歌舞伎の「茨木」の合体って感じ。

メタ構造の隙間のフリートークも正統派的歌舞伎場面も面白く、とてもよかった。

 

途中、普通に歌舞伎口調でしばらくそこまでのあらすじが理解できるような会話を喋った直後に、急に現代語で砕けて同じやりとりをおもしろおかしく繰り返すシーンがあったのだけど、こういうのが「ジャニーズを通して初めて歌舞伎にふれるお客様があらすじをしっかり追いつつ楽しめるように」の工夫なのかあ、と思った。

正しいサービス。役者さんも上手くてすごくウケていた。

 

で、ちゃんと歌舞伎的な見せ場もある。

三宅さん目当てで来たお客様の中の何割かは、「今度は普通の歌舞伎をみてみよう」って興味をもったに違いない。つーか、実際そんな感じのつぶやきがSMS上に見受けられる。

 

「六本木歌舞伎」の目的(と思われる)(=歌舞伎ファンのすそ野を広げる?)に添った効果…。素晴らしい。

 

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(鑑賞後、Mちゃんと適当に入った店のお通し。うんまかった。)

 

そういや、「こんなふうにジャニーズ使って客を集めたって、ホントの歌舞伎のファンが増えるもんか」的な解釈をしている記事をネットでみた。

特にその結論に至る理由も添えていない雑な文章だったが。

 

いや、オタクというのは「一ジャンル一筋タイプ」もいるかもしれんが、いくつかをかけ持つタチの層も結構いると思う。自分の身近にはわりといる。V6とサッカーのオタの方とか。

「踊りをみる」のが好きな人はバレエしか観ない人もいれば、他の踊りも機会があれば行く気持ちがあったりするし。自分は元々機会がある時は歌舞伎も観るし。

 

特にV6のファンなんてダンスを観るのが好きな層が多めっぽい。そのせいで(?)もうすぐ25周年を迎えるっつーのに、いまだコンサートでしっかりがっつり踊るV6…。

 

動きが大きな見せ場となる「歌舞伎」にも心惹かれるファンは一定数いるだろう。

V6メンバーをゲストに迎えるってそういう意味でもすごくよいねらいどころだと思うけどなぁ。

 

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(レンコン、使うのは面倒くさいけど食べるのは大好きだ。)

 

三宅さんは「踊り」が好きなだけあって、歌舞伎的な動きも初心者かつ稽古日がすごく短かったというわりに頑張っていたと思う。

ま、いつも踊ってるジャンルとは重心とか何かと真逆で大変だったと思うのだけれど。

 

でも元々「正解の形・振付師の形」からあまり崩さずに踊るタチだと思うので、型ある動きを真似ることに不向きではないんじゃないかなぁなどと思う。

 

でも、V6の中でダンスに関して「不器用」で「一番練習している(けど本番で一番間違える率も高い)」と言われているので、そらーもう動きを入れるのは大変だったんだろうなと思う。

 

その証拠に(?)顔がげっそりと痩せていた。

 

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(美味。)

 

歌舞伎をする人はもう子ども頃からコツコツいろいろ身につけていった末に舞台に立っているので、突然飛び込む三宅さんは「どんでもない。恐れ多い」って感じの事を言っていた。

 

でも基本コツコツやっていくタイプの三宅さんだったら、どうにか初心者でも「歌舞伎的なこと」がある程度できるだろう、って見込まれたのかもしれない。

 

詳細はよくわからんが、近年「滝沢歌舞伎」に出ていた三宅さんの様子をみていた松竹のお偉いさん(副社長?)が、今回のゲストに三宅さんをオススメしたらしい。

 

たしかに…なんちゅーか、歌舞伎の動きとか衣装とかメイクとかとてもお似合い。

 

三宅さん、もっと和モノの踊りもやったらいいのに…と思いました。

 

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(春って感じ。美味。やっぱ天ぷらには塩が好きなんじゃ~。)

 

羅生門」を通して人間のエゴイズムを描きたかったらしいけれど、その葛藤の深さが…うーん。もうちょっとその辺りを掘り下げたやりとりつーか会話とかあってもよかったのではないのですか?って思ったりもしたのですが、あまり深刻な部分を長々やるよりも、飽きさせずにどんどん展開していって、派手な見せ場をしっかり魅せるって形にしたかったの? 歌舞伎初心者に向けて? なんてことを思った。

 

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(結論として、私はポテチをこよなく愛しているということがこの日改めてわかった。)

 

 

友人Mちゃんとは、この日が今年初だったので「あけおめ」を唱えながら乾杯をした。

 

2月突入から(もっと前からかも)自分はずっと気持ちが落ち込む一途だったこと、舞台その他思いつつくままの色んなことをMちゃんと話していたら何だか気持ちが軽くなっていくことを自覚した。

 

はー。

お友達と話すというのは元気が出るものだ。

 

「舞台とか観に行ってる場合じゃないのにな…ああ…」とか思いながら、楽しいメタ歌舞伎を観て、お友達と飲み食いしてしゃべり倒して本当によかった。

 

元気でた。つーか、とても元気がなかったことに気づいた。

 

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(珍しくMちゃんがデザートも頼んだので、ワシもちょっと食べた。美味。)

 

これからは定期的にお友達と会う予定を入れていこうかなって思った。

 

思った途端、3月にはひっさびさのお友達と会えることになった。

カミサマ、お友達…ありがとうございます。