じゆうちょう。

日記です。観たもの、食べたもの、読んだもの、ほか。

美術展

現代の眼で見るビュフェ展(ベルナール・ビュフェ美術館)

クレマチスの丘(静岡県)にあるビュフェ美術館に行ってまいりました。 以前より行きたくて仕方がなく…しかも天気のよいときに行きたいという希望があり…「曇りのち晴れ」とか聞いて「どーしよ~」とか思いながら、イチかバチかで行ってみました。 結構晴れ…

プーシキン美術館展 フランス絵画300年(横浜美術館)

「有名な海外の美術館」「フランス絵画○○○年」とか、ちょっとうがった目でみてしまう、心のすさんだワタクシです。ほんとにすごくイイやつ、きてる?って、悪い目つきでチラシをみてしまいます。 だって、もう学割でなくなって久しいし年寄り割引までは遠い…

伊藤若冲の名品展(相国寺承天閣美術館)

補足に書かれていた「〔重要文化財〕鹿苑寺(金閣寺)大書院旧障壁画五十面全展示」という文字に吸い寄せられまして… 行きたい行きたい…ものすごく行きたい…と思いまして、 「お墓参りに行きたいんだ~」という家族の声に反応し、「じゃ、その前に京都寄ろう…

エミール・クラウスとベルギー印象派展(東京ステーションギャラリー)

エミール・クラウスさん?誰それ?しりません、と思いつつ、新聞広告でカラーでみて「どうしよっかな~」と思いつつ、7月半ばの終わり間際に行って参りました。 大体、「一人の画家の名前となんちゃら派展」は当たり外れにドキドキしちゃうっていうね。 今、…

夏目漱石の美術世界展(東京藝術大学美術館)

id:kabakabatamanegi さんの記事をみて、行きたくなって行ってきちゃいました。6月に。 漱石さんの作品の表紙やら挿絵やら、漱石さんが評した美術作品やらが並ぶ中、小説「虞美人草」の中に出てくる虞美人草を描いた屏風(←実在はしない)を藝大の先生がこ…

ウルの牡山羊 シガリット・ランダウ展(メゾンエルメス8階フォーラム)

美術における言葉について、ちょっと(結構ぐだぐだ)考えちゃいました。 イスラエルを代表する女流作家の日本初個展だそうです。 以前、横浜ビエンナーレ(2011年)にこの作家のビデオ作品(「DeadSee」)をみて印象に残っていたので行ってみました。 …

ベストセレクション美術2013展(東京都美術館)

うーん。 案内をいただき、チラシにあったリトグラフ(版画)の作品が、ちょっといいな、と思ったので行ってきました。で、その作品はよかったです。 うーん。 えーと、国内の主要な美術公募団体(一般的に、「二科展」とか「日展」とかなら知られているでし…

アントニオ・ロペス展(Bnkamura ザ・ミュージアム)

「スペインでは有名な画家なんですよ。映画になったので観ておきなさい」と、大昔に大学の絵画の教授に言われて、大昔「マルメロの陽光」という映画を観ました。 映画制作から21年…あわわわわわ。 やっと日本で、アントニオ・ロペス展です。 そら、観に行…

スヌーピー×日本の匠展(松屋銀座8階イベントスクエア)

先週末に行ったのですが、混み混みでした。 が、立体作品も多く、混んでいるわりに一つ一つの作品は見やすくてありがたかったです。 当初、さまざまな日本の伝統工芸作家とのコラボ…と聞く限り、それほど興味はなかったのですが… テレビで紹介されていた「着…

パラの模型/ぼくらの空中楼閣/パラモデル展(メゾンエルメス8階フォーラム)

立方体好きなので行ってみました。 (ちなみにもちろん、ジャングルジムが好きです。) 期待通りにたくさんの立方体にうめつくされた大きな空間がありました。 が、それほどウットリとはしませんでした。 立方体同士が同じ方向性に整然と接続しているせいで…

山口晃展 ~付り澱エンナーレ 老若男女ご覧あれ~展(そごう美術館)

昨年秋にも京都の伊勢丹で山口さんのをみたんですが、前半は作品もちょっとかぶっていて、テイストも似たような感じ…かと思いきや、中盤、みたことのないノリの作品群が並んでいました。 ソコが「付り澱エンナーレ」と称されているところです。 主に描く仕事…

デザインあ展(21_21 DESIGN SIGHT)

花見ついでに先週末行ってきました。 「土日は混んでいる」とどっかで読んだのですが、一緒に花見をしていた友達3人に「そのうち行くつもり」と言ったら「行きたい!行きたい!」という御意見だったので、待つのを覚悟で午後3時前頃に行きました。 撮った…

フランシス・ベーコン展(東京国立近代美術館)

始まってすぐに行ったのですが、思いの外、混んでいました。 「なめてたよ、ごめん!」とチケット売り場の列で思いました。 だってこんな気持ち悪い絵、そんなに観にくる人いると思わなかったんだもの。 って、来ているオマエはどーなんじゃ?って話です。 …

DIC川村記念美術館

先月末、千葉県佐倉にある川村記念美術館に行ってきました。 企画展の狭間の時期でコレクションを展示していました。 この美術館には何度か行ったことがあるのですが、友人が「行ったことなくて行きたい」とメールをよこしたので「最近行ってないし、企画展…

森と湖の国 フィンランド・デザイン展(サントリー美術館)

タイトルを聞いて食いついて、ガラス作品と聞いてひるんでいる間に終了間際となり慌てて行ってきました。 いやーーーーー、よかったです! なんか、やっとガラスのよさがわかりましたよ!という感じです。 今までわかってなくてすみませんでした。という気持…

はじまりは 国芳 江戸スピリットのゆくえ 展(後期) (横浜美術館)

国芳以外の作品に関して、前期よりも後期の方が見ごたえのあるものがやや多かったような印象。 特に鏑木清方の「妖魚」。よい。 図録に載っているサイズについて「もっと大きくするべきでは?」とひっかかったくらい。 この目つき。鏑木清方の巧さ全開。 あ…

はじまりは 国芳 江戸スピリットのゆくえ 展(前期) (横浜美術館)

近年、めっきり国芳ファンなので、「国芳以外も多いんだろーなー」という覚悟の元にちょっと前に行ってきました。 まあ予感どおりだったので、大丈夫。(なにが?) 予想外に国芳の大きなサイズの作品もみれて満足。 そして大きいのも予想通り、上手いっ。 …

山口晃 展(美術館「えき」KYOTO)

やっぱり「洛中洛外図」的なシリーズがたのしい。 オヤジギャグ連発、みたいな人間を特に好ましく思ったりはしない方だが、「本能寺」と「本の牛」とか、いちいちイイ。 個人的に電柱に萌えは強く感じないという事情もあり、エルメスでやってた個展より相当…

最後の文人 会津八一の世界 展(相国寺 承天閣美術館)

「若冲の絵もあるみたいだよ」 どしゃぶりの天気予報をみた私に友人が言った。 「相国寺は同志社大の隣だよ」 おお、有栖川有栖せんせーの学生シリーズの舞台ではないか。 「行く!!」 何やら学際っぽい雰囲気の大学の横を傘をさして友人とガツガツ歩く。 …

シャルダン展ー静寂の巨匠(三菱一号館美術館)

通っていた中学校の廊下や階段の踊り場に飾られたたくさんのレプリカの一枚がシャルダンの「食前の祈り」だったせいで、ふらふらと行ってしまった。 中学時代、この絵を好きな同級生は多かった。 多分素直に綺麗で「上手だな~」って感じの絵だからか? 当時…

琳派芸術Ⅱ(出光美術館)

チラシをみて「お、みたいぞ」と思う勘、あたるなあ! すばらしいな、自分の直感! と自画自賛。 酒井抱一が以前から好きだった。 「なにかと自分にとって好ましいかわいさ」を醸しだしているから、というのがその理由だと思っていた。 だが、どうもそれだけ…

美術にぶるっ!ベストセレクション日本近代美術の100年(東京国立近代美術館)

ココの美術館が持ってるお宝的作品を、1~4階まで並べてるんだろうなー、こりゃ、いつもの企画展と常設展をみるときよりも時間かかるんだろうなーという覚悟で行ったらそのとおりだった。 ここの常設もものすごく何度もみているが、それでも「おー、こんな…

ホームアゲインーJapanを体験した10人のアーティスト 展(原美術館)

品川駅で用事があったので、ちょっと寄ってみた。 この、“ちょっと思いついてやってみる”のって、わりとイイ事が多いのね…と思った次第。 おもしろかった~。 もう、帰ってすぐに絵を描きたい。 いや、品川駅で用事があるからすぐに帰れないわけでしたが。

山口藍・PIP&POP 展(スパイラルガーデン)

最近はこういう「かわいい」のも、それはそれでいいかな、と思う。 日本っぽいなとも思ったり。 でも、どうも砂糖菓子の甘さを想像して、やっぱり苦手な感じがする。 自分の本質とはくっきりと世界が違うような感じ。 やっぱすきなのは湖池屋のり塩とか 炙…

クラウド・シティ トマス・サラセーノ展(メゾンエルメス8階フォーラム)

クラウド・シティは作者が創造する空中に浮かぶ居住可能な空中都市らしい。 明るい未来のイメージ。 真っ先にドラえもんに描かれた未来をビジュアルとして思い浮かべちゃったよう…。 さらに、気球の中に入っていくための狭い入口を通る時に手足をついて小さ…

日本橋展(江戸東京博物館)

幼少期から「家族でお出かけする先」としての定番イメージ=「日本橋」、だったせいで、ついついお出かけしてしまった。 現在のも江戸時代のもデザイン的に好きだ。絵に描きたくなる。 ので、高速道路、どかしてほしい。 いろんな人が描いた日本橋の絵をみて…

福田平八郎と日本画モダン 展《前期》 (山種美術館)

やっぱ、あの「牡丹」とか細密で巧い絵が描ける人が描くから「漣」も具象から発しての見事な抽象化表現だってことが、プロ以外にも分かりやすく納得できていいのかな? いいのか? そこ、そんな重要じゃないだろう。 そんな邪なことばっか考えてる己がダメじ…

浮世絵猫百景ー国芳一門ネコづくしー  展 《前期 》(太田記念美術館)

猫好きというほどではない。 が、去年からちょっと国芳が好きみたいなので行った。 どうやら、自分は猫が出てくる浮世絵が好きだというわけではないらしいことが判明。 国芳が描く猫などの生き物シリーズが好きなようだ。 表情が豊かだからか? 変にカワイイ…

マックス・エルンスト展(横浜美術館)

森の天空に浮かぶ円が金環日蝕を思い出させるわけで。 「マクシミリアーナ、(略)」の棒人形が、シャーロック・ホームズの暗号舞踏人の謎を思い出させるわけで。 題名は、「クィーン、ビショップ、ナイト」だけれど、駒はその順番に並んでいないというどうで…

琳派・若冲と雅の世界 京都 細身美術館展Part Ⅱ(そごう美術館)

若冲のがっちり丁寧な描写部分ではなく、ガッと豪快にカッコいい「形」がスキなのかも~と思った。 そして酒井抱一はやっぱり「カワイイ」。 もー「おうち」もかわいいし、「鹿」もかわいい。 同時代の絵描き仲間は、この「かわいさ」っぷり、感情的にどう受…