その2。おedo下町の実家の台風対策編。
台風がくる二日前、元々の予定どおり実家へ行った。
ハハは隣の区…やはり下町育ちの人間で、子どもの頃と若い頃には床上浸水を経験している話は昔からよく聞いていたがすでにほぼほぼ台風対策の準備は万全だった。
保存食の追加もばっちり。
以前からワシがくり返し言っているとおりに風呂に水もためていた。
でっかいスーパーとホームセンターがものすごく近くにある実家…いろんな小さな病院も大きな病院もコンビニもたくさんあって駅もすごく近くってどこに行くにも電車でほんのちょっとで…ワシも老後はこういう所で暮らしたーい!と改めて思った。
ハハは近所のホームセンターで売っていた懐中電灯が気に食わなかったので買ってないと申すので、近くのヨド〇シへ行ったら、多少なくなり始めた商品もあったもののまだまだたくさんの種類がありその中からハハは存分に吟味して二種類の懐中電灯を購入。
ワシも「家にあるのは大きいのばっかりだけど、小さいのもあったらよいな」と思っていたのでついでに買ってみた。
更についで「ちょっと前にも乾電池買ってあるけど…ふだん結構使うからついでに買っておくか」と買い足してみた。
実家周辺はハハが若い頃にあった大きな水害の後イロイロ対策がされたそうで自分が生まれて以降は大雨の時でもまったくヤバそうになったことがないのだが、今回はあまりにもニュースで大きく報道されていたのでネットでハザードマップなど災害情報の細かいところを確認してみた。
荒川からは結構距離があることからあまり心配してなかったのだが予想通り水関係の心配はなさそうで、危険だと指定されている地域も指定の建物や3階以上への避難をオススメされていたから、普段から3階以上の階で暮らしているハハは本人が言うとおり自宅にいるのがよさそうだと思った。
建物も自分が暮らしている戸建てよりも頑丈そうで窓の数も少ないし、ほとんどの窓にはハハが「まぶしいから」と後付けで襖をつけているので強風で何かがぶっ飛んできてもちょっと効力がありそうでよさげだ。
ハハは別れ際に「よっぽど風が強くなったら、外からモノが飛んでこなさそうな位置にあるアナタの部屋で休んでもいいし」と言っていた。
そこの窓には襖がないので「心配だったら私が美術用に買ってある養生テープを窓に貼ってください」と返してみたが、よく考えたら隣家の壁と隣接しているので何か飛んでくる可能性はめちゃめちゃ低いだろうな…と帰りの電車内で思った。
前日、旅行をとりやめた流れでホテルのキャンセルの手続きや新幹線の払い戻しについてイロイロ調べたり、自分の家の台風対策について考えたりでバタバタしており、なんだかちょっと熱っぽく体が不調になっていた。
どうやらやっと治した長い風邪を少しぶり返させていたっぽい。
この日はとってもぼーっとしていて、夜になってから「あ、言いそびれたぞ」と思った件をハハに伝えるために翌朝再び実家へ電話をした。
「もしも停電になったらブレーカーを落としておくんですよ」って件と「3階は大丈夫だと思うのですが、下水が逆流した場合やっかいなので2階のトイレの中に逆流防止のためにゴミ袋に水をたくさん入れたヤツをドスンと入れておいてください」とお伝えした。
ハハは妙に浮かれていてその後更にいろいろな保存食を作って楽しく過ごしているという話をし始めたのだが「すみませんが、ワタクシ喉の痛みを再発させている上、我が家ですることはまだ終わっていないので」と言って保存食トークは途中まで聞いたところで電話を切らせていただいた。
つづく。